飲食店経営などの東洋観光(中区田中町)が1966年にひろしま国際ホテルで始め、現在は同区堀川町で営む和食店。3月24日、2店目をミナモアに開いた。
「仕切り付きの鍋ですき焼きとしゃぶしゃぶを同時に楽しめる『すきしゃぶ』の会席(夜6600円〜)などを提供。肉は黒毛和牛A5サーロイン、国産牛リブロースなど4種から選べる。長年つぎ足す甘めの割り下と、さっぱりとした特製ぽん酢は肉本来のうま味を引き立てる。既存店で人気の天ぷらなども用意。今後、瀬戸内の食材をふんだんに使う会席も始めたい」
茶室をイメージした和モダンな内装。ロールスクリーンで仕切り、ゆったりと過ごせる広めのテーブル席と、つなげると最大34人の宴会に対応できる個室を設けた。
「小イワシ、穴子といった広島らしいメニューや地酒も充実させた。真心を込めたおもてなしで海外、県外のお客さまに和食や瀬戸内の食の素晴らしさを伝えたい」
2026年に設立30周年を迎えます。警備業や学習塾運営などを手掛けていましたがコロナ禍に撤退し、21年に再開した鳥取県のブランド「白バラ牛乳」の配達を本業に据えています。私自身も早朝から自転車で街を駆け回っています。
妻があらゆる競技に興味があるスポーツ好きで野球、サッカー、駅伝など、家庭内では何かの試合結果が毎日話題に上がります。4人の子どものうち長男が崇徳高校、次女が山陽女子高校でサッカー部に所属していたこともあり、私も次第にサンフレッチェ広島を応援するようになりました。24年3月9日に初めてエディオンピースウイング広島で試合観戦。サガン鳥栖に4対0で快勝しました。設備の美しさにも感心しましたが、何より衝撃を受けたのはピッチと観客席の近さです。手が届きそうな距離で選手がプレーしている迫力に圧倒されました。また一つ一つのプレーに満員のサポーターが歓声を上げる様子や、音がよく響くスタジアムの構造もあり、とても興奮しました。
次女はプロも輩出する大阪国際大学でサッカーを続け、卒業後は大阪で働いていましたが、今年6月に転職で広島に帰ってくるとのこと。私以外の家族は新スタジアムで観戦したことがないので、娘が戻ったら妻、長男と4人で行きたいです。私は細かい戦術などには詳しくないので、子どもたちに解説してもらいながら見られたら楽しいでしょうね。
リフォーム事業で地場大手に成長したマエダハウジング(中区八丁堀)の前田政登己社長(59)は、
「いつの間にか下りのエスカレーターに乗り、ついに経営の終点に着く。現状維持の意識では後退。常に前へ向かうチャレンジ精神でぶつかっていく。まして危機の時こそ変革のチャンス。不屈の闘争心で立ち向かえば、やがて答えは出る」
自らの経験と重ね、次代が何を求めているのか、いま何をすべきかと考え尽くす。27歳の時に勤めていたリフォーム会社の社長が夜逃げし、残された案件を放り出すことはできないと独立を決意。ここが原点になった。2008年秋のリーマンショック、14年の広島土砂災害、18年の西日本豪雨による顧客の被災、コロナ禍など、何度も苦境に立たされた。
「そのたびに本を開いたが、直接的な答えは書かれていない。しかし、たくさんの言葉を読み解き、気付いたことがある。住宅事業を真ん中に据えて顧客満足、社員の幸福、地域貢献を実現する理念や、わが社の存在意義に立ち返るしかない」
不況に耐えられる弾力性を備える。新会社設立やM&Aによって不動産、新築、1級建築士事務所、不用品買取店などに領域を拡大。何かが落ち込んだときにカバーできる体制を敷くとともに、相互送客や設計施工ノウハウの向上などでグループのシナジーを発揮する。感染予防の緊急事態宣言下には柔軟な働き方を推し進め、DXによる業務効率化につなげた。
昨年11月に廿日市市に開いた水回り専門店を含め県内7店を展開。注文住宅や法人向け改修の中島建設(福山市)の全株式を取得しており、福山店を開く予定。府中町のショールーム移転も検討する。
前12月期グループ6社の連結売上高は前年比6%増の45億3000万円で過去最高を更新し、今期は50億円を目指す。前期決算には計上していないがM&Aで新たに3社を加え、30年のグループ10社、社員300人、売上高100億円へまい進する。
「いつも思うことは〝で、どうする〟の精神。何をするかはむろん、誰とやるかが最も大切。会社の財産は人。自分の意見や気持ちを率直に表現できることが生産性を高め、新しい発想を生む。部門、グループ間の連携をもたらす。男性育休取得100%など働き方改革を整え、働きがい改革に挑戦中。誰もが参加できるよう忘年会は昼に開いた。社員が先日、息子をこの会社で働かせたいと言ってくれ、うれしかった」
業界では建築確認申請の特例縮小によるコスト増や省エネ性能審査の厳格化が4月に始まり、2025年ショックとして取り沙汰される。同社はグループの総務や書式の統一、現場監督の相互派遣などで業務を効率化。主力事業では引き続き、断熱・耐震・防音の性能向上リノベーションを積極的に提案する。
「自宅内でのヒートショックによる脳梗塞や心筋梗塞を無くし、安心安全な暮らしを提供したい。また、東広島市西高屋を人が集う町にリノベーションするプロジェクトでは第1弾のコミュニティーハウスを3月に開設。全国で増え続ける空き家を活用した室内農業の定額サービスなども構想し、シマウマの白黒柄のように社会課題の解決と経済成長という二つの要素を両立させるゼブラ企業を目指す」
やりたいことは尽きない。