広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2022年1月13日号
ノーエンジンデン / 西 英貴 社長

出身地の世羅町に本社を置き、農業、飲食店運営、菓子の製造販売を行っています。カープ好きの父の影響で、物心ついた頃からほとんど全ての試合をテレビで観戦。大学生の時には暇さえあれば旧市民球場へ通い、主要選手の節目となる試合は全て生で見ました。前田智徳さんが2000本安打を達成した試合では、待ち遠しくて前日夜から球場前でスタンバイ。2009年にマツダスタジアムが完成して初めての試合も夜通し並んで入場しました。当時、成績が低迷する中でも孤軍奮闘する黒田、緒方、野村、前田選手らが好きで、応援することで元気をもらっていました。
 11年に起業してからは球場に行くのが難しくなりましたが、魂はここにあるという思いで、カープロードの電柱に店の看板を出しています。
 しばらく観戦できていなかったのですが、25年ぶりの優勝を果たした16年には、日本シリーズの相手が日本ハムだと決まった瞬間に北海道行きの飛行機を予約。なんとなく黒田選手の最後の試合になる予感がして、試合前のキャッチボールまで一挙手一投足を食い入るように見たのを覚えています。結果的にその試合が最終登板に。メジャー挑戦前の最後の試合も見ていたので、とても感慨深かったですね。
 資金が乏しく存続も難しい時代からずっと応援してきたので、順位は二の次で、球団が続いてくれればそれだけでうれしい。中区本通で営む居酒屋「のーえんど〜」は農園と〝NO END〟をかけて名付けたが、カープと同じく多くの人に愛され、続いていけるよう頑張りたい。

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