広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

2022年5月19日号
藤崎商会 / 藤崎 和彦 社長

根っからの野球好きで、当時は弱かった新庄高校野球部で主将を務めました。その母校は2014年春の甲子園初出場から昨夏までに通算6回という見事な結果を見せてくれ、うれしく思います。輩出したプロ選手の中でなじみ深いのは、元カープ選手で現在は投手コーチの永川さんでしょうね。
 試合は偶然の要素も大きく、観戦時は結果に一喜一憂するよりも、勝つための体制づくりの分析が面白い。会社経営の人員や経営資源の采配と共通点が多く、結果を呼び込むための準備の重要性を実感します。カープは今季、選手を適度に休ませながらも巧妙に得点機をつくり、うまく回っています。時々の戦術や采配、選手の判断が最終順位に表れる。一人の観戦者として、いつの試合の何が最終的にカギを握っていたのかを振り返り、合点できると満足感があります。
 森下や栗林、小園ら若手が頑張っていますが、実は私の次男は崇徳高校から関西大学野球部に入り、対戦相手に末包や黒原がいました。森は大学の先輩です。野手でほぼレギュラーだった次男と違い、崇徳から摂南大学に進んだ長男は最終戦に一度だけ公式戦のマウンドに立たせてもらい、後輩たちが長男の登板機会をつくろうと頑張る姿に目頭が熱くなりました。結局、長男は打たれましたが、息子たちに野球を教えたことなどを思い出して感慨深かった。長男の結婚式には多くの部員が参加してくれるそうです。野球は人間力など多くの財産を築かせてくれます。広島がそんな環境に恵まれるのもカープあってこそ。これからも地元スポーツを盛り立ててほしい。

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