広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2024年8月29日号
    ハイエレコン / 井上 雅雄 常務

    家族全員カープファンで、カープ帽で走り回る野球少年でした。小学2年生ぐらいの時、山本浩二さんにサインをもらおうと練習場へ行き、大勢のファンでもみくちゃになる中、山本さんの手の甲をマジックのインクで真っ黒にしてしまったことがあります。その日のナイター中継で、黒い手のままプレーする姿を見て親近感を抱き、いっそう球団のファンになりました。
     どの選手も好きですが、最も印象に残っているのは津田恒美さん。当時、150キロを投げる選手は他におらず、「打ってみろ」と言わんばかりのストレート勝負が格好良かった。30年以上たった今でもあの投げっぷりは心に焼き付いています。現在では大道温貴選手がそれを引き継いでいる。一昨年にゴルフ練習場でばったり会い、「持ち味の腕を振って頑張って」とエールを送ったところ、その翌年のシーズンで見事に中継ぎ役を務めてリーグ2位に大きく貢献してくれ、自分のことのようにうれしかったですね。
     メイドインひろしまIoT協議会でマッチング部会長をしていることもあり、企業間の交流促進へ、3年前に観戦サークルを発足。約30人のメンバーと球場で声援を送っています。
     積極的に盗塁などに挑戦させ、失敗しても決して責めない新井監督の姿勢は、当社の社員育成の方針と通じるものがあり、大いに参考にしています。ポジティブ思考で選手を躍動させる新井監督の下、今年こそ40年ぶりの日本一を勝ち取ってほしい。

  • 2024年8月22日号
    ネオライフ / 齋木 正則 代表

    安佐南区古市に事務所を構え、8人のスタッフとともに保険代理店を運営。相続、資産運用に関するセミナーや勉強会を定期開催し、お客さまとの関係づくりに力を入れています。
     カープが初のリーグ優勝を果たした1975年の、9月18日生まれ。父はテレビやラジオのチャンネルを常にカープ中継に合わせ、母は私の出産を控えて大きくなったお腹で優勝間近の試合を現地観戦するほど、幼い頃から家庭にカープは当たり前の存在。そんな「鯉党一家」で育ち、当然のように球場によく足を運んでいました。学生時代からの憧れの選手は、孤高の天才・前田智徳さん。試合で安打や本塁打を放っても、自身の納得のいく打撃内容でなければ喜ばない。ひたむきに理想を追求する姿勢や考え方は、常にお客さまの幸せのために汗を流す保険営業に通じるものがあります。前田さんの姿を自らに重ね、日々仕事にまい進しています。
     新井貴浩監督のマネジメント術にも学びが多い。「選手は将棋の駒じゃない、感情がある生身の人間だ」という思いで、若手やベテランに関係なく選手を信じて送り出す。選手もその気持ちを理解し最大限の努力で起用に応える、という好循環が強い組織をつくり上げているのだと思います。安打が出なくても〝がむしゃらに〟1点を奪い、それを最後まで守り抜く。接戦を制するその強さで、リーグ優勝、さらには40年ぶりの日本一を目指して突き進んでほしい。

  • 2024年8月8日号
    加島鍼灸接骨院 / 加島 敏光 代表

    ひろしまゲートパークの近くで鍼灸(しんきゅう)接骨院を運営。37年前に父が立ち上げた思い入れのある店舗です。今年1月から、たるみやむくみに効果があると言われる美容鍼コース、鼻から水素を吸引して活性酸素を減らすアンチエイジング施術を始めました。
     5〜6年前に友人に誘われたのがきっかけで、サンフレッチェを応援するように。ビッグアーチの時はたまに試合を見に行く程度でしたが、ピースウイングができてからは職場に近いということもあり、応援熱が高まっています。新スタジアムでの初観戦は3月9日のサガン鳥栖戦。ディフェンダーの塩谷選手のミドルからのゴールが最高でした。試合は4対0で勝利。1点の重みが他のスポーツよりも大きく、点が入ると会場が一気に盛り上がるのが魅力です。日本代表戦を含め、すでに5回観戦。趣味でヨガをやっているのですが、ピッチを囲む人工芝エリアでイベントがあり、選手と同じ目線に立つこともできました。東スタンド1階の広島サッカーミュージアムをまだしっかりと見られてないので今度確認しようと思います。
     イングランドのチームへ移籍の決まった、フォワードの大橋選手の今後には注目しています。今シーズンの得点ランキング上位なので、次のチームでも頑張ってもらいたいですね。ミッドフィルダーの川村選手もオーストリアのザルツブルクに移籍しました。この穴を埋める強い選手が出てくることを期待しています。

  • 2024年8月1日号
    ルピナス / 岡田 翔吾 代表

    今年5月、理学療法士として独立し、整体院「ルピナス」を東区牛田中2-1-12に開業しました。膝や腰の痛みに対しては施術のほか、歩行や立ち・座り姿勢を基にした改善提案も行っています。
     スポーツ観戦が大好きで、カープ、サンフレ、ドラゴンフライズに加え、ラグビーやバレー、ホッケーなども見ます。私自身は学生時代にサッカーをしていたのですが、バスケットのスピーディーな試合展開は特に面白い。職業柄、選手の守備の姿勢やジャンプの仕方など、体の使い方にもつい注目してしまいます。例えばレイアップシュートは片足で踏み切るため、シュート成功率を高めるには、バランスがとても重要になります。どんな競技もできるだけウオーミングアップ時には会場に入り、どんな準備をしているのかまで観察。私自身も清水ヶ丘高校サッカー部のトレーナーなどを務めており、指導の参考にさせてもらっています。
     当整体院では、一人一人の体に合った「オーダーインソール」の作製にも力を入れています。足裏にまめやたこができるのは、負荷がかかりすぎている証拠。適切なインソールを使って足の負担を減らすだけで姿勢や歩き方が改善され、疲労軽減やけがの予防につながる。より多くの方に効果を実感してもらえるよう、自社製インソールの量産化も目指しています。プロアマ問わず、スポーツを楽しんでいる人を足裏という土台から支えたい。

  • 2024年7月25日号
    Atllon / 西本 駿 社長

    ホームページ制作や公立小中学校でのICT支援、営業支援システムなどを提供する会社を今年4月に起こしました。大学でのスポーツ専攻やJリーグ育成組織で勤務した経験から、サッカーを中心にスポーツクラブの業務効率化・価値表現のためのウェブ制作やシステム開発も行っています。
     中学時代はサンフレのジュニアユースに所属し、県内屈指の選手たちと腕を磨き合いました。特に衝撃を受けたのは2歳上でトップチーム昇格を果たした川辺駿選手。圧倒的な技術とゲームコントロール力に今でもとりこにさせられます。それから2歳下には先日、オーストリアに移籍が決まった川村拓夢選手も。豊富な運動量と左足からの多彩なパスやシュートを、今後は海外や代表で見せてくれるはずです。こういった同世代の活躍は、日々の励みになっています。
     当時のトップチームのホーム戦は、ほぼ欠かさずスタンドで応援しました。サンフレはトップの方針が下部アカデミーまで浸透しており、目指すべき選手像や戦術を観戦のたびに確認していました。またJ1初優勝〜連覇した際、一ファンとしてのうれしさと、いつか自分もあの舞台にという思いが強くなったことを覚えています。
     今年のサンフレは好調に滑り出したものの、勝ち切れないゲームもあり伸び悩んでいます。総力戦で優勝を目指してほしいですね。私もようやくチケットを入手したので、勝利の後押しができるよう声援を送ります。

  • 2024年7月18日号
    ゲイソー・ロジスティクス / 古川 浩延 社長

    地元プロバスケチーム「広島ドラゴンフライズ」のB1リーグ優勝、本当におめでとうございます。
     チームは開幕当初に負けが重なり、3月には主力の寺嶋選手がけがで離脱しました。一方で新人の中村選手の成長や山崎選手による3点シュート量産のほか、一丸のディフェンス(守備)で奮闘。西地区3位のワイルドカードから下克上を果たしました。優勝が決まった試合では残り時間5分で寺嶋選手が泣いているシーンがテレビ画面に映り、グっときましたよ。シーズンを通して選手一人一人が役割を理解し、チームプレーがうまくかみ合っていたように思います。ミリング監督が有終の美を飾り、キャプテンとしてチームを引っ張ってきた朝山選手が引退して新シーズンの監督に就任。これからも活躍を願っています。
     当社はドラフラのゴールドパートナーで、社員にブースター(ファン)が多い。観戦チケットをあげると、とても喜んでくれます。社員から「普段は業務のやりとりがない役員や上司、部署の違う社員ともドラフラの話題で盛り上がり、風通しがよくなる。家族で観戦に行って楽しかった」などと聞くにつれて、よい効果を実感します。当社に入ったことでドラフラに興味が出て、あっという間にブースターになり毎試合のように応援に駆け付ける社員も。ドラフラの創設から約10年。見る人を楽しく元気にする、地元になくてはならない存在だと感じています。

  • 2024年7月11日号
    佐伯区役所地域起こし推進課 / 長尾 岳 主事

    7月21日開催の「八幡川リバーマラソン」の事務局を担当。1984年に始まり41回目(大雨やコロナでの中止含む)ですが、経費の高騰やスタッフの高齢化のため今年で最後になります。6月21日まで募集し、24日時点で個人523人、リレー(6人1組)21チームの計649人が参加予定。2020〜23年はコロナと大雨で中止となり5年ぶりの開催ですが、前回19年の計487人を大幅に上回りました。「今まで出てみたかったが、最後の大会なので参加する」など思い入れのある人も多いですね。
     大会に向け2月に事前会議、4〜7月に大会委員会、実行委員会、競技部会、救護班会議などを開き、当日は受付、コース管理など市職員とボランティア約150人がサポートします。
     地元出身で五日市東小学校の時に、リバーマラソンに出場。普段経験しない「川の中を走った記憶」は今も鮮明です。世界選手権メダリストの為末大さんも小学生の時に連覇するなど、人気の大会でした。大会が終了するのは寂しいですが、「最後を飾るいい大会にしよう」と準備しています。明治大学を卒業し、18年に市役所入り。市教委、南区役所を経て現職。まちづくり百人委員会の部会長会議や五日市港の客船寄港時のおもてなしなども担当。19年の最後のひろしま国際平和マラソンでは5㌔の部で上位に。八幡川沿いで5㌔のジョギングを続け、岡山のそうじゃ吉備路マラソン(5㌔)の出場を考えています。

  • 2024年7月4日号
    スポーツライター / 西本 恵

    小学5年で「江夏の21球」に魅せられ、野球に興味を抱いた。35歳で独立し、雑誌やフリーペーパーなどでカープ関連記事を執筆している。
     最近で特に印象深いのは、本誌のカープサンフレッチェ特集(2023年3月30日号)の新井貴浩監督への取材。就任してすぐの沖縄・春季キャンプ中に、組織づくりや選手育成など新井流の「リーダーシップ論」をテーマに話を聞いた。当初は「自身の監督像」を模索しており、その答えが出ないままキャンプ入り。しかし、その中で「自分が感じたまま、選手にうそをつかず、取り繕わず、真っ正面から自分の言葉を伝える」ことを決心したそう。その背景には「選手は将棋の駒ではない、感情がある生身の人間だ」という思いがある。都度モチベーションを高める声掛けをし、選手の特長を引き出す。この姿勢に、現役時代に人一倍努力し、さまざまな苦境を乗り越えて一流に上り詰めた彼の信念を感じた。選手も若手・ベテランやスタメン・途中出場に関係なく、与えられた場で自身の役割を自覚し、起用に応える活躍を見せている。これが下馬評を覆し、昨季(リーグ2位)〜今季の躍進要因だと確信している。
     交流戦を貯金2で乗り切り、夏場のペナントレース後半戦に入る。終盤の疲労がたまる時期に、リーグ優勝へのいくつかのターニングポイントを迎えるだろう。その際、彼の言葉や采配がいかにチームを底上げするのか。一試合、一場面たりとも目が離せない。

  • 2024年6月27日号
    広島テレビ / 森 拓磨 アナウンサー

    広島ドラゴンフライズの立ち上げから10年間にわたり、取材や実況を担当。優勝の瞬間は横浜アリーナの記者席で迎えた。観客が数百人しかいなかったり、チーム存続が危ぶまれるような危機もあったりした中で想像もできなかった快挙だ。
     特にこの数カ月のチームの成長は目を見張るものがあった。開幕当初は10月末時点で3勝6敗と負けが先行し降格を危惧するファンもいるほどだったが、3月に寺嶋選手がけがで離脱した後、ルーキーの中村選手が敵のエースポイントガードと対戦する中でめきめき成長。全員の守備の連携も日に日に良くなっていった。
     特に印象深いのは実況を担当した5月5日、朝山選手の3ポイントシュート。会場の鳴りやまない歓声を伝えたいと、しばらく声を出さなかった。同選手とは長い付き合いで、事あるごとにチームやバスケのあるべき姿を話した。その現役最後の得点に立ち会えたことは本当に感慨深い。
     ルールが難しく敷居が高いと思われがちだが、選手がコートの中でどんな役割を果たそうとしているか注目しながら観戦すると一層楽しめるのでは。実況では敵チーム含め全選手にキャッチフレーズを付けるなど初心者にも分かりやすい説明を心掛けている。
     2年連続のチャンピオンシップ(CS)出場、そして初優勝を果たし、強豪として存在感が増してきた。強みの堅固なディフェンスを維持し、来季もCS出場を実現してほしい。

  • 2024年6月20日号
    市スポーツ協会吉島屋内プール / 森本 秀司 主任

    吉島屋内プールは昨年9月に中区南吉島1丁目に移転新築オープン。総事業費約12億円で、敷地2051平方メートルに2階建て延べ1579平方メートルを建設。1階に25メートル×4コース、16×7メートル、6×4メートルのプール、2階に観覧場、多目的室2室などを備えています。従来の初級、経験者向けなどの水泳教室のほか、プールに浮かべたボード上で行う「水中ヨガ」、新設の多目的室で行う「青竹&ボール」などの新講座も開設。3月は前年比6%増の4163人、4月は3%増の3726人の利用があり、2024年度は5万5500人を目標にしています。
     中・高・大学で陸上部に所属。観音高校時代に走り幅跳びのインターハイ県予選で2位に。日体大に進学し、同級生には後に五輪メダリストになった有森裕子さんがいます。1989年に当時の広島市体育振興事業団入り。94年の広島アジア大会では広域公園で公式テニスの施設運営を手伝い、96年の広島国体では、東区スポーツセンターでバスケットボールの施設運営を担当。前勤務先の中区スポーツセンターは、女子ハンドボールのイズミメイプルレッズが練習や試合を行っており、選手と話す機会もあって応援しています。
     カープ観戦もマツダスタジアムに年に数回行きます。選手では津田恒実投手のファンでした。弱気を見せず、気持ちを前面に出す投球が好きでした。14番を継承した大瀬良大地投手も応援しています。

  • 2024年6月13日号
    冨岡泰雅堂 / 冨岡 真典 代表

    1952年創業で、中区河原町の実家兼事務所で掛け軸・額・びょうぶの製造と修復を行っています。国重要文化財の壁面やふすまなどの修復も手掛けており、過去には出雲大社の修復に携わったことも。現在は父親と二人体制で、私は3代目となります。
     小学校時代に地元のソフトボールクラブ、中学では野球部に所属し、当時の守備位置だったショートにとてつもない愛着を持っていました。守備が達者で内野の要であり、広角に打てて足が速いという印象から9ポジションの中で最も輝いて見えた。そのため、高橋慶彦選手は私にとってヒーローでした。当時はお金がなかったので8回表から入場し、週1回ペースで観戦。そんな中、チケットを握りしめながら月2回ほど家族と球場へ足を運び、大好きなカープうどんを食べることが何よりの楽しみでした。市民球場で忘れもしない試合は、衣笠選手が世界最多記録の2131試合連続出場を果たした87年6月13日。この日を狙って入場券を購入し、友人と観戦したその試合は満員で、これまでに経験したことのない熱気と歓声に包まれていたのを覚えています。
     最近では、〝忍者守備〟といわれるショート・矢野雅哉選手に注目。即座に一塁へ送球する離れ技を連発するなど菊池選手と互角の実力になり、打撃も徐々に上向いていると感じます。本業で慌ただしい日々ですが、見逃し配信で試合結果は欠かさずチェック。鬼門・交流戦の様子も目が離せない。

  • 2024年6月6日号
    SEND Hiroshima / 佐々木 亜由美 代表

    袋町公園のそばでアロマキャンドル専門店を運営。ワークショップは年間で計約1万人にご利用いただいています。予約なしで参加できるため、観光客にも人気です。25歳で上京し、長らく地元を離れていましたが、好きなことにチャレンジしたいと2020年に帰広。カープが大好きなことも戻る理由の一つになりました。
     東京時代は神宮や名古屋など、多い時で週1回は球場で観戦。逆に広島ではチケットが人気で取りにくいので頻度が減ってしまっています。その分試合がいつでも見られるよう、店舗にはテレビモニターを設置。ガラス越しに外からも見えるため、経過が気になる方が入店するきっかけになることも。昨年は元カープのターリー投手が外からのぞいていたため、中に入ってもらい一緒に試合観戦。堂林選手が今永投手からホームランを打ったのを見届けると満足げな表情で去って行きました。今年は開幕後にDeNAの度会選手、5月中旬にはカープのシャイナー選手が来店。シャイナー選手がキャンドル作りをしている間に急いでユニホームを買いに行き、無事にサインしてもらいました。福屋とそごうで売り切れだったため、球場まで走ったことを伝えると、なんと開幕戦で使ったバットをプレゼントしてくれ、とても感動しました。早く1軍復帰して活躍してもらいたいですね。