広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2023年10月26日号
    デルタパッケージ / 本多 立憲 社長

    中区舟入川口町で軟包装製品や別注成形製品の専門商社を経営しています。先代の父が創業し、来年9月に30周年を迎えます。デザイン企画・シート開発から形状・材質選定、製造、品質管理、納入まで一貫したサポート体制が強みです。
     修道中学時代にバスケットボールを始め、現在も母校の指導者としてバスケットに携わっています。これまでのバスケ人生で特に印象深いのは、広島県代表として出場した2004年の国体(成年男子の部)です。県選抜のメンバーには、広島ドラゴンフライズ社長の浦伸嘉さん、東京アパッチや島根スサノオマジックでプロとして活躍した仲摩純平さん、3人制プロバスケチーム「福山バッツ」を立ち上げた河相智志さんらがおり、現在もそれぞれの舞台で活躍しています。
     このようなご縁がきっかけで、広島ドラゴンフライズは発足時から応援しており、今シーズンから会社としてもオフィシャルパートナーになりました。特に活躍を期待する選手はガードの寺嶋良選手です。近くの飲食店でたまたま出会い、娘が声を掛けたら非常にフランクに話してくれたので、以来、家族で応援しています。また、チームとしてカギを握るのがフィリピン代表でもあるカイ・ソット選手です。彼がけがから復帰し、試合に出続けることに加え、若手のシューターが台頭すれば、チャンピオンシップで昨年以上の結果を残すことも可能だと思います。

  • 2023年10月19日号
    育成プロモーション / 五郡 秀臣 理事

    導き育てる〝導育〟をコンセプトに、修道中・高校サッカー部の外部講師として出向くほか、幼児向けのサッカー教室も手掛けています。
     約12年前、推薦などで選ばれたメンバーが集まる練習会「トレセン」で、今季サンフレッチェ広島へ入団した山崎大地選手を指導したことがありました。練習会の参加対象は小学5年生だけでしたが、山崎選手は当時4年生で参加。足の出し方、反転方法など体の使い方が上級生以上に卓越していました。人並み優れた守備力で、特に1対1の場面になると勝負強さを発揮する選手です。そのトレセンがきっかけで、サポーターの一員として山崎選手を応援するように。サッカー好きな長男を連れて年10回以上はエディオンスタジアムへ足を運び、選手の動きや戦術の立て方などをじっくり観察。声出し応援はせず、静かな観戦スタイルで楽しんでいます。
     1994年の広島アジア大会にはボランティアスタッフとして参加。当時の日本代表メンバーには「キング・カズ」が愛称の三浦知良をはじめ、武田修宏、北澤豪など名だたる選手が勢ぞろい。試合前に各選手とハイタッチした手の感触が今でも忘れられないほど、貴重な体験となりました。そんな長年お世話になったエディオンスタジアムとは今季でお別れとなり、来季からは「エディオンピースウイング広島」が新本拠地に。交通アクセスが良くなるので、以前にも増して現地での観戦回数が増えそうです。

  • 2023年10月12日号
    マツダ / 吉原 誠 専務執行役員

    今季から、広島ドラゴンフライズのオーナー企業に次ぐスポンサー「ダイヤモンドパートナー」として協賛することになりました。2016年に法人会員になってから、17年にはチームが所有するCXー5のプロモーションカー「HIGHーFIVE」に当社のデザイン本部が装飾を手掛けるなど良好な関係を築いています。
     広島ドラゴンフライズのチームフィロソフィー「GRIT for the moment その一瞬を、その瞬間をあきらめない」は、当社の価値観の一つである「飽くなき挑戦」と通じるものがあります。バスケットボールと車でアプローチは違いますが、同じ志を持つ者同士、協力して広島を盛り上げていきたい。
     昨季は、チーム創設以来初のチャンピオンシップに出場。私はもちろん、ファンであるブースターが大いに盛り上がりました。今季は26年からBリーグプレミアに参入する審査があり、チームや選手の皆さんの懸ける思いも例年以上。当社もブースターの皆さんと同じ気持ちでチーム躍進を願って応援します。
     日本代表として9月から開かれているアジア競技大会にも出場した東京都出身の寺嶋良選手は、東海大学の学生時代から好きだったCXー5をプロ入り後に購入し、広島に来る前から乗ってくれていると聞きました。今季からユニホームの胸部分に着く当社のロゴマークと共に、素晴らしいプレーを見せてほしい。

  • 2023年10月5日号
    NTS / 正法地 紀夫 社長

    ファミリーマートのFC加盟店経営を手掛けており、広本町三丁目店など呉市や広島市などで計10店運営しています。呉市内の3店舗では家庭にある食べきれない食品をお預かりし、自治体やNPOなどを通じて、支援が必要な方に提供する「ファミマフードドライブ」を実施。回収拠点となることで地域の皆さまの社会貢献活動を後押しし、フードロス削減にもつなげたい。
     子どもの頃からサッカーに慣れ親しみ、39歳の時には日本スポーツマスターズで準優勝。どうしても全国制覇したいと、35歳以上でつくる選抜サッカーチーム「広島サーティーズ」の総監督として現在も挑戦を続けています。選手は普段別々のチームに所属しているうえ、仕事とも両立せねばなりません。限られた時間の中で練習を重ね、地域企業などから寄付をいただきながら、満を持して9月16〜19日に福井で行われた全国大会へ。大会前には松井一実広島市長にも激励していただきました。結果はグループ戦で敗退。試合内容は良かっただけに、結果が出ず残念でした。悲願達成は来年以降に持ち越しですね。
     8月24日には、呉市の市体育振興財団が主催し、元サンフレ広島選手の森崎兄弟や駒野さんを招いたサッカー教室にもボランティアとして参加。今後もサッカーで地域を盛り上げたい。

  • 2023年9月28日号
    エンブ・モップ / 大下 高男 社長

    東区牛田新町でオリジナルウエア刺繍(ししゅう)・プリント制作の「ココスタイル」を経営しています。カープ承認のつなぎ販売のほか、ファンのユニホームにメッセージを刺繍するケースが多いです。「これからも健康第一に百歳まで元気に生きてください」など親へのメッセージのほか、赤いユニホームやTシャツの背番号を「60」にした還暦祝いのプレゼントも人気があります。
     妻の両親が中区の中の棚で始めた刺繍店が発祥で、刺繍データプログラム制作会社として1986年創業。法人化し93年に現社名に。アパレルブランドや有名キャラクターの刺繍工場を経営していましたが、アパレル生産の海外移転で、企業や個人向けのオリジナルウエアに方向転換しました。カープ関連では倉義和コーチが現役時代に練習着に背番号を刺繍するため来店されたり、会沢翼捕手のお母さんから応援Tシャツの受注を受けたこともあります。元サンフレの槙野智章さんも友人のTシャツ制作で来店されました。昨夏の甲子園で準優勝した下関国際高校の選手の関係者から記念のタオルなどの注文もありました。広島テレビの「完全カープ主義」のTシャツなど、企業からの受注も多いです。
     近大福山高校時代は卓球部で中国大会に出場。前職のシンコーでは卓球のほか草野球チームに所属。今は娘からもらった津田恒美投手のユニホームを着て、マツダスタジアムの年間指定席に通っています。小学6年の孫のソフトボール応援も楽しみです。

  • 2023年9月21日号
    hitolight / 藤原 恒 共同創業者取締役

    ドローン操縦の国家資格制度に対応した日本無人航空機免許センター(JULC、東京)の広島教習所を4月に開業しました。独立前に空撮などを担当していた前職では島根勤務が長く、8年前の転勤で来広。スキーが好きで、滑る場所の多い広島での暮らしも気に入っています。冬季五輪ではスノボーやモーグルなどを観戦。2022年の北京五輪で6大会連続出場を果たした、広島ガス所属の竹内智香さんは本当にすごいですね。
     私が広島にやってきて一番驚いたのは、市民全体でカープを応援していることです。16年からのリーグ3連覇が記憶に新しく、優勝が決まった直後に私も街に出て、知らない大勢の人たちとにぎやかにハイタッチ。振る舞い酒も当日の特別感を引き上げていました。独立以来、いろいろな人と知り合う機会に恵まれ、何度か一緒にマツダスタジアムへ。皆が同じ対象にのめり込み、仲が深まる。そういう意味でも地元プロ球団の意義は大きいと感じます。
     本業の話をすると、9月に佐賀県であった国民スポーツ大会セーリング競技リハーサル大会の空撮を3社合同で任せていただきました。マツダ親和会ヨット部をはじめ、各チームの勇姿を追尾。10月1日にはワンハートさんが東広島市役所駐車場で開く保護犬猫の譲渡会に協力し、読まれたカルタ札の上にトイドローンを着地させるゲームを催します。多くの人にドローンの良さを知ってもらえるとうれしい。

  • 2023年9月14日号
    The My Way / 清水 真 代表

    中区本通の複合スペース「Salooon!!」内でオーダースーツ専門店を営んでいます。子どもの頃に見たマイケル・ジョーダンのスーパープレイに心を奪われて以来、ずっとバスケットボールに打ち込んでおり、48年ぶりに自力での五輪出場をつかんだ日本代表の快挙に胸が熱くなりました。トム・ホーバス監督は一見厳しいイメージですが、選手一人一人への目標設定がうまく、選手に役割と自信を与えた。それが結果としてチームの結束を強くし、劇的な逆転勝利を手繰り寄せたのでしょう。まさに〝リアルスラムダンク〟と呼ぶにふさわしい戦いぶりでした。
     独立したきっかけもバスケ。選手時代から憧れだった広島ドラゴンフライズの佐古賢一ヘッドコーチと知り合う機会に恵まれ、ぜひスーツを作らせてほしいと懇願。思いが届き、チームのオフィシャルスーツ制作まで務めさせていただくことになり、独り立ちする決意が固まりました。背中を押してもらえた事に大変感謝しています。
     ジョーダンは毎試合後、必ずスーツで取材に対応していました。それには「子どもから憧れの存在として見られるからには、身なりに人一倍気を配らないといけない」という考えがあったそう。今後はドラフラ選手のオフの着こなしのプロデュースなどができればうれしい。最終的な目標は、僕をファッションとバスケの世界に導いてくれたジョーダンに、自身で仕立てたスーツに袖を通してもらうことです。

  • 2023年9月7日号
    ソルコムマイスタ / 田内 啓介 社長

    ソルコムのグループで、電気通信工事を行っている。カープ好きの兄の影響もあり、初優勝した小学生の時からずっとファン。最後に日本一になった時には福山大学に在学中で、優勝した瞬間に急に「広島へいこう」と思い立ち、市内中心部へ。ところが到着したころには既に夜更けで、祭りの後の本通だけを見て明け方に福山へ帰ったのが懐かしい。
     ソルコム前身の光和建設が中区土橋にあり、仕事の後、試合終盤に無料開放されていた市民球場へよく行った。北別府選手の引退試合にも居合わせた。彼とは不思議な縁があり、自宅前の電柱の建て替えで設計を担当。ファンだと伝えたかったが、緊張で工事の説明をするのが精いっぱいだった。
     カープにはおとこ気あふれる選手が多く、見ていると胸が熱くなる。中でも、1992年の巨人戦での前田智徳選手のエピソードが印象深い。自身のエラーでランニングホームランになり、次の打席でホームランを打って勝ち越したのに、北別府選手の勝ち星を消してしまった悔しさからホームベースに戻りながら涙を流した。責任感が強く、熱い男だなと感じた。
     最近は月1回程度、妻と球場で観戦している。特に注目しているのは西川選手。入団当初はプロ入り前と異なるサードに配置されて結果を出せず苦しみ、外野転向後に今のように活躍できるようになった。苦しむ姿を見ていたからこそ応援したくなる。優勝する時には西川が中心にいてほしい。

  • 2023年8月31日号
    Moriiku / 堀内 仁奈 社長

    0歳〜就学前の約50人が通う、ひろしま自然保育認証園「さくらっ子森いく園」を南区段原南で運営しています。マツダスタジアムが近いので、コロナ前は3月に卒園間近の子どもたちを連れてオープン戦の観戦に行っていました。来年は復活させたいですね。
     ここ数年は仕事の忙しさもあり足が遠のいていますが、2013年のクライマックスシリーズ初進出から16〜18年の3連覇の頃は月に1回以上のペースで応援に行っていました。CSでは甲子園まで遠征したこともありますし、16年の日本シリーズは敗退が決まった試合を現地観戦。悔しさから顔をタオルで押さえた瞬間を写真に撮られていたようで、翌日のネットニュースに載ったことがあります。その年はリーグ優勝した夜に流川で友人とはしゃぐ姿がテレビに映ったこともあり、印象深いシーズンです。当時はエルドレッド選手が好きで、大きな体でママチャリに乗る姿が忘れられません。
     旧市民球場にも思い出があります。05年に交流戦が始まった頃はパ・リーグの球団にイケメンの選手が多く、カープよりそちらが主目的だった気がします。特にホークスで抑えを務めた馬原投手がお気に入りでした。
     先日、球場跡地での「ひろしま盆ダンス」に行った際、南一誠さんが「それ行けカープ」を熱唱。その時の盛り上がりを見て、広島人のカープへの愛を改めて感じました。ここから逆転優勝して、街を元気にしてほしいです。

  • 2023年8月24日号
    さいき / 柚木 力 社長

    東広島で「やすらぎ会館」や「フォレストホール」などの葬儀場を運営しています。小学生の時にサッカー部に所属していたのがきっかけで、Jリーグが発足した高校生の頃からサンフレッチェ広島のファンです。
     昨年12月に広島マツダ西条店であった「サンフレッチェ広島2022シーズンを語る会」に参加。会場にいた広マツの松田哲也会長と世間話をする中でこれからの葬儀のあり方について意気投合し、今年の7月25日に新しい葬儀の形の創造を目指して連携協定を結びました。ひょんなことから新しいご縁が広がり、サンフレッチェファンで本当に良かったと感じています。
     私自身、20代後半から38歳まで家業に従事しながらセミプロのバイクレーサーとしても活動。年に10レースほど出場し、国際サーキットでのコースレコードを持っていたので、今となっては恥ずかしい話ですが、大好きなサンフレッチェの事務所に行って自分のスポンサーになってくれないかと打診したことがあります。当然断られましたが、当時はサンフレッチェカラーのバイクで全国を走れば、良い宣伝になるのではないかと本気で考えていました。
     応援していたのは、ミッドフィルダーの森島司選手。先日移籍してしまいましたが、三重県鈴鹿市出身なので親近感を感じていました。毎年数試合は現地観戦しており、子どもが大きくなったら一緒に見に行きたいですね。新スタジアムには期待しかありません。

  • 2023年8月10日号
    STOCK / 濱村 敦司 社長

    佐伯区五日市でオリジナルルアー、釣り具などの販売店を創業して27年になります。1月にカープバージョンのブラックバス用ルアー6種類を発売し、計300個が完売しました。昨年の広島三越でのイベントに松田元オーナーが来場され、ルアー製作を依頼されました。桐(きり)を削り3〜4カ月かけ製作。鯉型のCarpロゴ入りルアーはラメのカープレッドを使い、他にカープ坊や、スラィリーバージョンも作りました。ルアーのDVDに大瀬良大地投手夫人の真由さんに出演していただいた縁もあり、カープの菊池涼介選手が来店されたこともあります。
     広陵高校時代から木製ルアーを製作し、仲間からよく釣れると評判が良く19歳で創業。自分でも「スポーツフィッシング」として、バス釣りを楽しみます。琵琶湖での60.5センチが自己記録ですが、地元では白竜湖、灰塚ダムでも行われ、弥栄ダムで店主催の大会を開いています。水面でルアーを泳がせる「トップウォーター」という釣り方にこだわり、バス用ルアーだけで500種類を製作・販売しています。
     釣りも心技体が重要で、ポイントに投げたりルアーを動かす「技」に加え、1、2回釣れなくてもあきらめない「心」、コンディションを整える「体力」も必要です。アート作品のようなルアーで、自然条件を頭に入れ、魚の動きを追うのは楽しいですよ。遊漁船事業も行い、サワラ、タイなど海釣り用のルアーも製作しています。カープは好調です。優勝してほしいですね。

  • 2023年8月3日号
    産業数理研究所Calc / 谷口 哲至 社長

    広島工業大学で数学を教える傍ら、2021年に企業の課題を分析して数学的発想で解決を目指す会社を立ち上げました。自転車ロードレースの地元プロチーム「ヴィクトワール広島」監督兼社長の中山卓士くんとは飲み友達で、創設時から応援しています。
     7月8日に三原市佐木島であったホームレースで、初めて現地観戦。私も週1回ほどロードバイクに乗ることがありますが、プロのレースは時速45キロを超え、同じ乗り物とは思えないスピード感に圧倒されました。序盤から駆け引きが続き、中盤からは雨が降り出したことで多くの選手が落車するなど波乱のレースに。終盤になっても18人ほどの先頭集団の中で誰が優勝するか分からない混戦状態。最終的にヴィクトワールのキンテロ選手を含む3選手が横一線でゴールを駆け抜けました。実況や解説の人も分からないほどの差でしたが、ガッツポーズを掲げたのはキンテロ選手。念願のホーム初優勝に、チームカラーのオレンジ色を身につけたファンは大盛り上がりでした。
     今年は実力のある外国人3選手や、エースの阿曽選手、ガッツのある久保田選手など強いメンバーがそろっています。結果を残すことで、全国大会でも強豪の崇徳高校の自転車競技部など、広島で自転車を楽しむ子どもたちが憧れるチームになってほしい。