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サッカースタジアム一帯の回遊・集客策を聞く②
NTTアーバンソリューションズ広島プロジェクト推進室長
NTT都市開発中国支店長
中村 高士 氏
-中央公園広場整備のコンセプトは。 広島を何度も訪れたくなる場所にするのがテーマです。従来の広島観光は原爆ドームと宮島を回る日帰りプランが大半。旧市民球場跡の商業施設「シミントひろしま」、サッカースタジアム、中央公園広場、広島城三の丸など異なる特質を備える基町・紙屋町一帯を「都市公園」と捉え、歩行者専用橋やサイン、イベントなどでつないで回遊性を生み出す計画です。
中央公園広場は、芝生広場を囲む形で、多様な飲食店や物販店舗などをそろえるほか、スタジアム西側の川辺ではバーベキューが楽しめるなど、試合の有無に関係なく家族や友人と憩える大きな集客施設になります。観光客があまり足を運ばない電車通りの北側にこうした施設があれば、滞在時間を伸ばせるはずです。
昨年7月に各施設の運営事業者によるエリアマネジメント協議会ができ、一帯で共同プロモーションやイベント連携を計画しています。各公園への誘導はサインのほか、スマホアプリなどICTの活用も検討。人流などの統計データを運営改善や施策に反映させることも考えています。
-基町クレド・紙屋町とのつながりはいかがですか。アストラムライン県庁前駅からシミントにつながる地下道は1日約2000人の往来があり、開業後はさらに増える見通しです。クレド内への誘客も兼ねてサイネージなどを新設。リーガロイヤルホテルとパセーラ、そごう新館・本館を結ぶクレド6階の広場「スカイパティオ」がサッカー観戦の集合場所など人の集まる場所になれば、シャレオや八丁堀方面へ向かう流れもできるはず。そうすれば、「宮島には翌日行こう」と宿泊につなげられるかもしれませんね。
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