広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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広島港ウッドデッキでにぎわい創出へ 任意団体ウジナマニアなどが実証催事
任意団体「プロダクション ウジナマニア」(内海祐一郎代表)は広島港のにぎわい創出を目指し、10月9日に県などでつくる広島港客船誘致・おもてなし委員会などと協働で実証実験イベント「広島港 海のビア」を初めて開催した。宇品外貿埠頭に出入国管理や税関作業ができるクルーズターミナルが今春完成してインバウンド需要が高まる中、定期化することで地元利用を含めた誘客促進につなげる。
 環境ビジネス推進協議会 オープンイノベで新事業創出へ
広島県が事務局を務める、ひろしま環境ビジネス推進協議会(早田吉伸会長)は10月25日、サンフレッチェ広島や広島トヨペット、常石商事など県内5社の抱える環境・エネルギー分野の課題に対して事業アイデアを募り、その中から各1社の採択先を決めた。自社の経営資源に外部企業の技術力やノウハウを掛け合わせ、両社で事業化の実現を目指す。来年3月4日に開く成果発表会に向け、約4カ月間にわたり実証実験などに取り組む。
全国初、ZOZO創業者考案の住宅展示店
衣類通販サイトZOZO創業者の前澤友作氏がプロデュースした住宅を展開するスタートアップのマイホム(東京)は10月29日、同社初の直営ショールームを福山市多治米町1-16-20に開いた。同市、府中市、尾道市、岡山県笠岡市を営業エリアに、主力とする天井高2.9メートルの注文住宅ブランド「プラスミー」の拡販を目指す。
シューペルブリアンが本社に共創空間ラボ
総合人材サービス、介護・福祉施設運営などのシューペルブリアン(中区八丁堀6-3、木下昌幸社長)は9月、本社が入居する和光八丁堀ビル5階に共創空間「はたらくlab」を開設した。会社が成長し働く場所や雇用形態が異なる従業員が増えるなかで、会社としての一体感を共有するのが目的。部門や役職の垣根を越えてコミュニケーションを取りながら仕事できるように、コワーキング、オープン、集中の各スペースを設置。フロアの一部に人材サービス事業のクライアントの間接業務を請け負うBPOセンターを設ける。
広島心臓血管病院が西原で新築・拡充移転
医療法人広島ハートセンター・広島心臓血管病院(安佐南区、木村祐之理事長・院長)は11月1日、西原7丁目から国道183号線沿いの西原5-5-10に新築移転し、業務を始めた。敷地2807平方メートルに4階建て延べ4932平方メートル。新たに心臓血管外科を設置し、弁膜症、大動脈疾患、虚血性心疾患、不整脈、末梢血管疾患などの手術にも対応。弁膜症の治療は低侵襲心臓手術(MICS)も行う。
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  • JFE商事(東京) 福山、尾道に太陽光発電所
  • 県内の公共工事動向 24年度上半期は前年比2割減
  • ウッドワンが発売 国産セン・ケヤキ床材
  • ハンモックカフェ 尾道市役所近くで開業
  • イーグリッド(島根) 上八丁堀に広島オフィス
  • イズミと広島修道大 共同開発の総菜を販売
  • 中国労働衛生協会 福山北部健診センター開く
  • 八天堂と広島国際大学 糖質抑制くりーむパン
  • マツダ24年度上半期 世界販売・生産ともプラス
  • JMS 人工心肺用装置を一新
  • 呉信用金庫が新設 五日市中央に広島西支店
  • 信和不動産 舟入南に分譲マンション
  • しまなみブルワリー ピーチとアイスの酒
  • ベンチャーのクラークン 広大生向けインスタの投稿枠販売 短時間動画でインターン情報など発信
  • 県が壮行会を開催 技能五輪全国大会
  • 内航海運の双葉商会 鶴丸海運(福岡)がM&A 売上200億円超のグループ傘下で業務拡大へ
  • 福山わいん工房がCF募集 立ち退きのワイナリー再建へ
  • 発酵食品のファームテック クラフトビール第1弾発売
  • 広島自動ドア販売私募債 広島銀が地域貢献型受託
  • スペースキャンプ ビルメン業界特化の業務システム 外注先との情報共有助ける無料サービスも
  • ITポイントが取扱開始 顔認証でストレスチェック
  • ひろぎんHDと楽天G 提携カードなど連携強化
  • 中小企業経営革新計画 10月は3件を承認
  • もみじ銀行、ワイエムコンサル 下岡タイヤ産業のSBT認定支援
  • 日本・インドネシア 22日に物流フォーラム
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ピックアップ
ウジナマニア 広島港ウッドデッキでにぎわい創出へ
                       

任意団体「プロダクション ウジナマニア」(内海祐一郎代表)は広島港のにぎわい創出を目指し、10月9日に県などでつくる広島港客船誘致・おもてなし委員会などと協働で実証実験イベント「広島港海のビア」を初めて開催した。宇品外貿埠頭に出入国管理や税関作業ができるクルーズターミナルが今春完成してインバウンド需要が高まる中、定期化することで地元利用を含めた誘客促進につなげる。
 クルーズ客船「バイキングオリオン」が1泊2日で寄港したのに伴い、地域住民との交流を楽しんでもらおうと企画。防潮堤よりも海側で眺望の良い旅客ターミナルウッドデッキを会場に、ガーデンテーブルセットを約10組備え、アルコールや軽食を提供した。200人弱が来場し、通常はイベントが難しいエリアでの開催だったことからおおむね好評だったという。 続きはこちら

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話題のお店を取材!
湯治BAR SOZORO / 吉田 侑希 店長

湯来温泉街でイタリアンバルだった店を引き継ぎ6月、地元のジビエと県産カキがメインのカフェ&バーとしてリニューアルした。
「地元の野菜やこんにゃくを使ったサラダ、みそ汁、ミントをたっぷり使ったモヒートなど当店に足を運べば湯来を存分に楽しめます。間近で川のせせらぎが感じられるバルコニーでは、イノシシ肉の炭火焼きも提供。脂身がありながらもさっぱりとした味わいで、油っこいのが苦手なお客さまからもおいしいと好評です」
 結婚を機に移り住んだギリシャでは、地の物にこだわる料理の考え方に感銘を受けたという。
「知人の紹介がきっかけでこの地を知り、ギリシャと時間がゆったり流れるところが似ていて居住を決意。右も左も分からず不安だらけでしたが、来店時に住民の方から花を頂くなど、人が温かく、この町と出合えて本当に良かったです。今後は湯来に恩返しをするために仕入れ食材を一層増やし、地域に根付いた店を目指したい」

INFORMATION
  • ◆住所:佐伯区湯来町多田2666
  • ◆電話:0829-78-1945
  • ◆平均予算:昼1500円、夜2500円
  • ◆座席数:19席
  • ◆営業時間:午前11時〜午後10時
  • ◆定休日:月曜、火曜
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経営者が語るスポーツ「愛」
イーベネフィット / 土井田 直也 社長

埼玉のPOSシステム開発会社に30年ほど勤め、出身地である広島で昨年12月に独立。地場の同業と連携し、多店舗展開する小売店などの開拓を目指しています。
 幼い頃に父がカープの私設応援団に所属し、家庭はカープ一色。勝利に傾倒する父への反動からか、当時はカープをあまり好きになれませんでした。今でこそヤクルト本拠地の神宮球場や巨人の東京ドームでも赤いユニホームがスタンドを埋め尽くす人気ぶりですが、大学進学で上京した時は地方の一マイナー球団。私が応援しなければと、会社のドーム年間指定席を使って巨人とのゲームはほぼ欠かさず観戦するほど、一気に熱が入りました。
 思い出深いのは、マツダスタジアムで開いた結婚式の2次会パーティー。球団への猛烈なアピールで2016年8月11日に実現しました。25年ぶりにセ・リーグ制覇した記念すべき年だったこともあり、約150人収容のパーティールームにあふれるくらい多くの友人が集まって大盛り上がり。途中でマスコットキャラクターのスラィリーが来てくれたり、センター後方のスコアボードに式中の様子を映してくれるなど、ご尽力いただいた球団には感謝しかありません。試合も「逆転のカープ」を発揮し、阪神に5-3で勝利という最高の結果でした。
 今季は歴史的な大失速で苦汁をなめましたが、来季こそ「家族一丸」で栄光をつかみ取ってほしいです。

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記者が注目する話題|こぼれ話
1円でも売り上げを伸ばす

少子化もなんのその。高校向けに国語の副教材を制作する尚文出版(西区横川町)が好調だ。7月期決算で前期比10%増の売上高15億9000万円を上げ、過去最高を更新した。コロナの影響を受けた期を除き、数十年にわたって右肩上がりを続ける。
 何より手堅い。どこに経営のコツがあるのか。水野理朋社長(54)は、
「特別なことは何もない。時代に連れて変化するニーズを敏感につかむ。決してうわべだけではない、本物の教材を作る。その一点をコツコツと積み重ねてきた」
 2月に常務から昇格し、社長に就く。心づもりはあったが、社長交代のタイミングは予定より早まった。3月に創業者で父親の左千夫さんが75歳で逝去。3年前から抗がん剤治療を続けていたものの意欲は衰えず。今期も社長続投の意思を示していた。
 生前、気さくに取材に応じてもらった。売り上げと利益の捉え方について、
「前期よりも1円でもいいから売り上げを増やそうと、社員に言い続けてきた。急成長は必要ない。しかし上に向かうか、下がるのか、その差はとても大きい。業績が伸びないと、社員の給料を上げられない。良い本を作るという経営方針がぶれることはない。適正に評価してもらい、そうして適正な利益を頂く。その利益はさらに良い本を作るための手段になる」
 わが利益を優先することなく、一貫して誠実なものづくり精神が脈打つ。1982年の創業。すんなりと事業が軌道に乗ったわけではなく、食べ物が買えないほど貧しかったことは、当時、中学生だった理朋社長にとって忘れがたい記憶。何事もおろそかにしない心が養われたのだろう。
 創業時以降、思わぬ別れや意図せぬアクシデントなど幾多の苦い経験を経て、ひたすら良い本を作るという信念にたどり着いた。編集部だけではなく、営業を含めた社員全員を「国語の専門家」とし、地方の出版社が大手に立ち向かう気迫をにじませる。生徒の役に立つ。国語を好きになってもらう。これを基本方針に据えた。業界の常識を幾つも覆した。創業当時、A5判(小判)の問題集が主流の中で、生徒が余白などに書き込みをしやすいB5判(大判)の利便性に着目してシリーズ化し、主力商品に育て上げる。また、古典の文法書と問題集の2冊を業界で初めて1冊にまとめるなど、生徒と先生の要望をくみ取り、創意工夫に労を惜しまない社風が今も息づく。
「やってみると他愛もないことも、まずそれに気付き、最初にやることに意義がある。他社にまねされることはあるが、当社がまねすることは許さない」
 創業者の口癖だった言葉を胸に刻む。営業手法にもこだわる。全国の高校を各地の営業社員が訪ね歩き教材の良さを先生に直接伝える。そこでつかんだ先生の感想やアドバイスを制作に反映させる。
 少子化に加え、来春の大学入試改革、学校現場のデジタル化など教育を取り巻く環境は急速に変化している。
「この10年ほどで子どもの人数は3分の2に減った。正直背筋が寒くなるが、現実から目を背けてはならない。伸びる余地は十分にある。良い本と誠意は必ず通用する」
 来春に授業用デジタルコンテンツを発売し、市場開拓に挑む。今期の売上高目標は16億5000万円。1円でも売り上げを伸ばす志がある。

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