広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

毎週木曜日発行|広島の企業・経済ニュースを発信

HEADLINE
ニュース一覧
特集記事
グルメ&ナイト
スポーツ応援歌
コラム
中町に建築学生向け交流カフェ開設 人材育成へ東京の就活支援企業が企画
建築・土木を学ぶ学生がプロの職人の指導を受けて施工、運営するワークスペース併設の交流カフェ「広島TONKAN」が11月7日、中区中町の広テレプラザ1階にオープンする。人手不足の建設業界で活躍する若手人材の育成を目的に、建築・土木学生向け就活総合情報サービス「コンキャリ」を手掛けるキャリア・ナビゲーション(東京)が企画。TONKANは2022年の東京御茶ノ水をはじめ、大阪、名古屋、福岡、仙台、福島県郡山市、札幌市などで開設し、広島が12拠点目。岡山市でも12月に予定。学生は長期インターンシップで雇用され、開店後の運営も行う。
パルコ新館に書店開業、本通周辺で15年ぶり
本通・八丁堀エリアで丸善ジュンク堂書店以来15年ぶりとなる書店が広島パルコ(中区本通・新天地)新館9階に11月14日オープンする。2022年から毎年17日間行う書籍販売イベント「ブック パーク クラブ」を常設化。書店が相次ぎ姿を消した中心部で個性的な本から刺激をもらえる場所を生みたいと、まちづくりに携わるカミハチキテルの今田順ブックキュレーター(専門家)らでつくる実行委員会が企画した。
みどりHDがM&A後の最適化へ社内教育機関
ビルメンテナンスの第一ビルサービスなどで構成するみどりグループ(中区大手町、杉川聡社長)は、不動産領域などで20社超を傘下に置き、グループ全体の品質基準の統一を進めている。その一環として、今期にPMI(買収後統合作業)機能を備えた社内教育機関「みどりHR研究所(仮称)設立準備室」を本社内に設置。2026年7月の法人化を視野に、教育・評価制度の体系化を図る。
広島商議所が島根つなぐ広域観光ルート形成へ
広島商工会議所の都市機能強化委員会(山下泉委員長=ゼネラル興産会長)は島根県との広域観光ルート形成を目指し、広島市から車で約2時間圏内の石見地域を対象に3年前から視察会を重ねている。10月22日には大田市を訪問し、現地自治体との意見交換を通じて相互に課題や可能性を確認。今年度中に広島、島根両県へ広域観光の推進を提案し、連携を働きかける方針だ。
理学療法士が〝外出リハビリ〟サービスを開始
理学療法士と訪問介護などで計17年間経験を積んだ重広祐二さんが9月、高齢者に外出を促してリハビリにつなげるサービス「IPPO(イッポ)」を始動した。病院など専門機関で働くことが多い理学療法士が、事前の歩行練習から外出先への同行、次回の外出計画など各状況に応じた一貫支援を行うのは珍しいという。外出を諦めていた人のQOL(生活の質)を高めることで、長期的に利用者の身体・精神機能を高めたいとする。
エイコーンズが地域の逸品発掘し機内食に採用
コーヒーショップ運営のエイコーンズ(三次市三次町、早船律子社長)は、2024年に参入した機内食事業を加速している。同年7月に世界4位のエミレーツ航空(アラブ首長国連邦)、25年5月にユナイテッド航空(米国)に各1商品を納入開始し、供給量は順調に推移。26年2月期の部門売り上げは2億円を見込む。世界各国の航空会社30社と商談を進めており、30年までに10社との契約を目指す。
記事TOPに戻る バックナンバー|一覧
  • 総合不動産業のサムティ(大阪) 基町に121室ホテル、28年夏開業へ
  • 三菱ケミカル 広島事業所に排水処理の試験設備
  • ヤマト運輸と県が制作 食の魅力発信する段ボール
  • 新星工業社 ABB社とパートナーシップ
  • ターンが開設へ 緑井に就労継続支援事業所
  • 島ごころ 東京銀座に県外初出店 レモンケーキなど販売、飲食スペースも
  • パラマウントベッド(東京) 横川町の広島支店ビル建て替え ショールーム拡充計画、27年4月末完成へ
  • 来年3月までに計画策定 宮島包ケ浦自然公園の利活用へ
  • ゼネラルスチール 2階建て本社屋を全面リニューアル ホテルのような上質空間に、オフィス改修等の獲得へ
  • 仏檀製造・修理の菩提樹 仏壇リバイバル事業を開始
  • ユニレク コミュニティー運営で成果 プラットフォーム提供
  • リョービが実証成功 ドア開閉装置をロボット連動
  • ちゅピCOMと大竹市 インフラ基盤構築へ連携
記事TOPに戻る バックナンバー|一覧
ピックアップ
キャリア・ナビゲーション(東京) 中町に建築学生向け交流カフェ開設
                       

建築・土木を学ぶ学生がプロの職人の指導を受けて施工、運営するワークスペース併設の交流カフェ「広島TONKAN」が11月7日、中区中町の広テレプラザ1階にオープンする。人手不足の建設業界で活躍する若手人材の育成を目的に、建築・土木学生向け就活総合情報サービス「コンキャリ」を手掛けるキャリア・ナビゲーション(東京)が企画。TONKANは2022年の東京御茶ノ水をはじめ、大阪、名古屋、福岡、仙台、福島県郡山市、札幌市などで開設し、広島が12拠点目。岡山市でも12月に予定。学生は長期インターンシップで雇用され、開店後の運営も行う。 続きはこちら

記事TOPに戻る            特集記事|一覧
話題のお店を取材!
みにくらぶ五十棲 / 五十棲 加奈 ママ

重厚で落ち着いた雰囲気の会員制ラウンジ。オープン16年とママの還暦を祝うイベントを11月11日と12日に開く。
「今年は私自身の還暦という節目。京都・先斗町の芸妓さん、市さよちゃんに、昨年同様に手伝ってもらう予定です。美人で歌も上手で、毎回ほれぼれします。楽しんでいただける時間にしたい」
 昨年の15周年イベントに続き、今年も笑顔と歌声が響く夜になりそう。この1年は、身近な人との別れや体調の変化など、寂しさを感じる出来事も多かったという。それでも元気で頑張りたいと前を向く。
「還暦を迎えられたお客さまには、ささやかなお土産を用意しています。最近の楽しみは、かわいいスタッフと焼き鳥に行くこと。おいしいものを食べて、いっぱい笑う時間が何よりの癒やしです」
 ゆったりとした空間の中で、変わらない温もりと、確かな時間が流れており、今年もまた、多くの常連客がママの笑顔を目当てに訪れそう。

INFORMATION
  • ◆住所:中区胡町3-14アーバン胡館2階
  • ◆電話:082-542-0050
  • ◆営業時間:午後8時〜LAST
  • ◆定休日:日・祝日
記事TOPに戻る グルメ&ナイト|一覧
経営者が語るスポーツ「愛」
Conexion / 鈴村 幸大 社長

障害者の通所訓練などを通じた自立支援施設のリライフセンター横川(西区楠木町)を運営しています。社会福祉士、介護福祉士といった専門人材によるサポートで利用者の生活改善を促しています。
 幼少期から大学まで野球一筋で、中学時代は地元岡山の強豪クラブ東岡山ボーイズに所属。当時カープで全盛期だった前田健太投手や野村祐輔投手のフォームをとことん研究し、中学3年時に最高球速138キロまで到達しました。同じチームの2学年下にロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手がおり、チームの制度で私専属の荷物持ちをしてくれていました。現在でも帰省すると食事に行きます。彼が年俸に見合った高級料理店を予約しておきながら、支払いは僕が持たされるんですよ(笑)。
 高校卒業後は広島修道大学に進学して野球を続けながら、流川の飲食店とマツダスタジアムのビールの売り子のバイトを掛け持ち。2016年の優勝時は店内でパブリックビューイングをしており、お客さんと喜びを分かち合いました。
 現在は本業の傍ら、カープの元投手、故北別府学さんの妻広美さんが2024年に立ち上げた(社)ネクストプレーヤーズファウンデーションの広報を手伝っています。家庭環境を問わず野球を楽しんでほしいという学さんの遺志を継ぎ、児童養護施設などに中古用具を無償で寄付・貸与しています。野球と福祉の双方で社会貢献していきたい。

記事TOPに戻る スポーツ応援談|一覧
記者が注目する話題|こぼれ話
大神輿を担ぐ

戦いに明け暮れた戦国時代が終わり織田信長、豊臣秀吉を経て徳川家康が幕府を開いた江戸時代は、世界にまれな天下太平の世だったという。
 広島城下の地誌「地新集」に、江戸初期に始まった神輿行列「通り御祭礼」の様子を伝えている。
  「町々両側に拝見の男女家毎に充満し、近国遠在よりも承り伝えてこの御祭礼を拝み奉らでやむべきかはとあらそいあつまるもの幾十万ということを知らず」
 次第に町人も行列に加わるようになり、大いににぎわったようだ。
 御祭礼は家康の没後50年(1666年)に始まり、その後も50年ごとに4回まで続いたが幕末の動乱、戦争、原爆によって途絶えていた。だが、経済界や市民らが協力し2015年、200年ぶりに復活。奇跡的に被爆による消失を免れた約1トンの大神輿(広島市重要文化財)を100人の肩、両手で担ぎ、総勢550人の時代行列が東区二葉の里辺りを練り歩いた。伝統芸能の花田植えや子供歌舞伎なども彩りを添えた。来場者は約7万人。
 被爆で多くの人々が亡くなり、多くの伝統行事も途絶えたが、はるか時代を超えて広島城下町の華やかな光景をよみがえらせた意義は大きい。わが町の歴史に思いをはせた人もいたのではなかろうか。
 次回の開催は2065年になるが、前回の御祭礼からまだ10年の今年、伝統継承への願いも込め、御祭礼を模した「広島神輿行列」を11月9日(日)に繰り広げる。
 警護御先手足軽、町奉行、御弓、御鉄砲、拍子木打、御長柄、町年寄、壬生の花田植、麒麟獅子、御庭払、朱傘、太鼓・笛の楽人ら時代装束をまとった総勢約300人で、350メートルに及ぶ行列をつくる。
 当日は、二葉の里の広島東照宮境内で出発式を済ませた後、午前11時ごろ饒津神社へと向かう。およそ3時間にわたり大神輿を担ぎ、華やかな石引台花車の山車を引いて東照宮から饒津神社までの往復約1・5キロを歩く。
 共催事業もある。「広島江戸祭2025」は東照宮境内で伝統文化ステージ、文化体験ブース、飲食ブースなどを設ける。東照宮境内前のシリブカ公園で物販、飲食ブースなどを開く。
 主催は、広島神輿行列実行委員会(山根恒弘委員長=ヤマネホールディングス会長)と中国新聞社。特別顧問に浅野家18代当主、徳川宗家19代当主、上田宗箇流家元を招く。副委員長は久保田育造(久保田本店会長)、山本一隆(中国新聞社特別顧問)、久保允誉(エディオン代表取締役会長)、長沼毅(長沼商事代表取締役)、久保雅義(サンフレッチェ広島社長)、平尾圭司(東照宮世話役会会長)、三戸皓一(神輿頭東照宮世話役会副会長)の各氏が名を連ねる。
 長沼商事の先代社長で、東照宮責任代表を務めていた長沼博さんらが尽力し、1998年11月に御祭礼に倣って神輿行列を復活。実行委員会の副委員長を務めた長沼さんは2015年7月7日に他界し、楽しみにされていた、その年の御祭礼を見ることは叶わなかった。
 広島市文化協会の山本一隆会長は、
「広島の秋を代表する神輿行列に定着すると、多くの人を集める観光資源として価値は大きい。世界情勢が緊迫する中、天下太平の歴史絵巻から平和を願う機会としたい」
 わが町の伝統文化を再現するひと幕を見逃す手はない。

記事TOPに戻る コラム|一覧