広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    新社長に就任、本社・海田工場を建て替え / 吉野 正弘 氏
    NEWSな人
    チャレンジする企業風土へ 青果卸通じ地域の可能性広げる / おおたけ 笹野 圭市 社長
    8月6日に平和を祈る 被爆ピアノ前でスピーチ / 伊の著名画家 ロッセッラ・バルデッキ さん
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コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
池田さんでどうだろうか

衆目の一致するところだったのだろう。広島商工会議所の次期会頭候補として広島銀行の池田晃治会長(65)の名が一番に上がり、正式には11月1日に開く臨時議員総会で選任される運びとなった。この流れは、広島経済同友会の代表幹事人事に始まり、舞台を移して商議所の会頭選考委員会では全員一致、池田氏を推す線ですんなりと意見がまとまったようだ。
 広島ガス出身者で、3期9年目の深山英樹会頭は10月で任期を満了。一方で、広島経済同友会では代表幹事に広島ガスの田村興造会長が4月に就任し、代表幹事を2期4年務めた池田氏が任期満了。両経済団体のトップを一つの会社から出すのは負担が大きく、これまでは避けてきた。しかし今回は4〜10月の間、広島ガス出身者で両団体トップを占めることになったが、あらかじめ7カ月限りの例外とし、同友会代表幹事の人事が内定した昨年末ころ、すでに深山会頭は、今期限りで退任する意向を固めていたのだろう。サッカースタジアム建設や商議所ビル移転・建て替えなどの課題に一定の道筋が付いたことも大きい。
 5月に開いた最初の会頭選考委員会で真っ先に「池田さんでどうだろうか」の声が上がり、速やかに広島銀行に打診したところ、行内調整などを経て「臨時議員総会で選出されれば受ける」という回答を取り付けた。深山会頭にも次の会頭に池田氏がふさわしいという思いがあったのではなかろうか。
 これまで会頭は、マツダや広島銀行、中国電力など地元有力企業の財界グループ「二葉会」メンバーから選ばれてきた。戦後の歴代会頭・出身企業は、(敬称略)
 ① 鈴川貫一(中国電力)② 中村藤太郎(広島機帆船運送)③伊藤豊(広島銀行)④藤田定市(フジタ)⑤白井市郎(中国醸造)⑥森本亨(広島相互銀行=現もみじ銀行)⑦伊藤信之(広島電鉄)⑧河村郷四(マツダ)⑨山本正房(中国新聞社)⑩村田可朗(中電工)⑪山田克彦(広島銀行)⑫山内敇靖(広島ガス)⑬中野重美(中電工)⑭山崎芳樹(マツダ)⑮橋口収(広島銀行)⑯池内浩一(中電工)⑰宇田誠(広島銀行)⑱大田哲哉(広島電鉄)
 そして深山会頭。池田氏が選任されると広島銀行からは宇田氏以来12年ぶり、5人目となる。
 かつては二葉会が、会頭人事についても調整役を果たした。あらかじめ二葉会で意見調整して候補者を絞り、議員総会で選任−が慣例だった。しかし79年の会頭改選は混迷。議員改選後の総会でも決まらず、ようやく時間切れ寸前になって山内会頭の再選をまとめた。この以降、二葉会が会頭人事に影響力を行使することは無くなった。
 その後は中電工、マツダ、広島銀行、広島電鉄、広島ガスの5社から会頭を輩出。今後もこうしたケースが続くように思える。あらかじめ二葉会で意見調整する、かつての慣習に戻してもよいのではないか。そんな声も耳にした。
 池田氏は同友会などでの活動をはじめ、金融業務を通じて幅広く地元経済に精通。これからの広島まちづくりで県知事、市長と共に先導役を果たす会頭の責務は重く、その手腕が期待される。

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