広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    日本酒造杜氏組合連合会会長に就任 / 石川 達也 氏
    NEWSな人
    社長に就き全社員と面談 連携強め、特注キッチン拡販 / 松岡製作所 松岡 哲夫 社長
    道路舗装・土木、創業30周年 もみじ銀私募債で市大に寄付 / インダストリーオカダ 岡田 竜二 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
小料理屋 永山 / 永山 龍之助 店主

旬の野菜を使った創作和食を中心に提供する。昼は数種類から選べる「味噌汁とおにぎりの定食」(1400円)などを用意。インスタを中心に口コミで広がり、客席が5回転するほど行列が続く。永山龍之助店主は、
「これまで口にした中で一番だと思う江田島の麦みそを使用。売れ筋の『焼き野菜と和牛すじの味噌汁』は焼きトマトの酸味と牛すじが好相性で、野菜がたくさんとれると女性に喜ばれています」
 夜は料理との相性を考慮し、すっきりと淡麗な味わいの日本酒を中心に取りそろえている。夏場はトウモロコシのかき揚げや、熟す前の「新ぎんなん」の素揚げなどが特においしいという。
「万願寺とうがらしなど家庭では手に入りにくい野菜も入荷。好評のウナギのおにぎりも始めました。人はおいしい料理を食べると幸せを感じるもの。暑さとコロナで大変な夏ですが、皆さんに健康と喜びを与える店を目指したい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区胡町2-24 エントリービル5階
  • ◆電話:082-236-8717
  • ◆席数:15席
  • ◆平均予算:5000円(夜)
  • ◆営業時間:午前11時〜午後2時半、午後6〜10時
  • ◆定休日:日曜
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
カルビーフューチャーラボ / 堀江 佳世 さん

自分で言うのもなんですが、相当なカープファンだったと思います。カープが絶対的存在の庄原市の家庭で育ち、初期のファンクラブに入り、高校時代は東出選手と結婚すると思い込んでいました。大学時代は一時的に気持ちが離れましたが、関西で働いていた時に同僚から誘われて旧市民球場で観戦したのをきっかけに再燃。以降はたびたび夜行バスで広島に戻り、5月と8月の長期連休中は全試合を球場で観戦していました。20代前半には球団の求人に応募しようとしたことも。
 当時は黒田投手しか勝てないような暗黒の時代。カープを馬鹿にする関西のテレビ中継が我慢ならず、無音にして応援していました。負けると食事がのどを通らないこともありましたね。
 新商品開発の専門チームとして2016年に開設されたカルビーフューチャーラボに入るために広島へ。第1弾のスナック菓子「ふるシャカ」はパッケージにカープ坊やをデザイン。仕事でカープに携われたのは良い思い出です。一方、3連覇を遂げた全盛期で、広島は猫もしゃくしもカープ。「カープ女子ですね」と言われると、「違います、カープファンです」と笑顔で言い返していましたね。別にキャーキャーと言いたいわけではなく純粋に応援していたので、気持ちが少し冷め、以前よりは冷静に観られるようになりました。
 特定の選手ではなくチームを応援しており、真っ赤に染まった球場を見るのが好きです。チームが強いときに観戦者は増えますが、本来ならば勝てないときにこそ頑張る選手を応援していけるといいですよね。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
時代の潮流捉える

世界的な脱炭素の潮流を受け、2050年までに温室効果ガスをゼロにするカーボンニュートラルへ向けた取り組みが広がり、自動車業界はEVシフトを加速。給油所の経営環境が厳しさを増す中、綜合エナジー(安芸郡府中町茂陰)は昨年2月、全国初のエネルギー自立型給油所として八本松SSを開業した。
 環境省のレジリエンス強化型ZEB支援事業の補助金を活用して同SSを改修。関連メーカーと共同で電源切り替え自動制御システムの開発も進め、太陽光発電の電気を蓄電池に充電しながら利用し、不足分は中国電力から再生可能エネルギーで発電した電気で賄う。停電時などこれらの電源が確保できない際は非常用発電機が自動で稼働する。貯水槽も備え、災害時も通常営業が可能で、燃料の安定供給ができる防災型給油所の機能を備える。次いで同年12月に沼田SSも改修し、自立型2号店をオープン。
 いち早く環境や災害対策を講じた給油所に着眼し、独自のアイデアを取り入れた給油所を運営する同社は13年3月開業したペガサス新大州橋SSを皮切りに、セブン-イレブンと複合型の災害対応型給油所を実現し、多店化に乗り出す。今年3月リニューアルした矢野ニュータウンSSなど市内中心に5店を展開。直営全9店は自家発電設備を備え、資源エネルギー庁の住民拠点SS認定を受ける。狩野一郎社長は、
「月1回、各店代表が集まって防災ミーティングを実施する一方、定期的に防災訓練も行う。近年、給油所はサービスステーション(SS)と呼ばれるようになったが、当社は数年前から〝強靭(きょうじん)なインフラステーション〟を合言葉に地域になくてはならない拠点づくりにまい進。車の動力源がどのように変わろうとも、地域のライフラインとして存在価値を高めていきたい」
 目標は明確だ。ガソリン販売量よりも来店客数に主眼を置く経営も珍しい。一人でも多く〝入りやすいSS〟がインフラステーションへの入口という。24時間営業のコンビニや洗車サービスなどもその一環。新大州橋SSは1日当たりの洗車台数が全国のエネオス系列店で1位になったこともある。顧客志向をとことん考え、求められているものは何かと追求し続けた。全9店の平均顧客数は全国でもトップクラス。見事に時代の潮流を捉えた。
 原油高騰などで石油元売り大手3社の22年3月期決算は過去最高益となったが、エネオスHDは6月、NECのEV用充電サービス事業を譲受。出光興産は給油所の「スマートよろずや」構想を打ち出し、脳ドックなどの拠点転換を試みる。コスモエネルギーHDも系列SSでEV充電サービスを始めた。
 綜合エナジーの22年2月期売り上げは過去最高を更新し95億円超。同社の坂油槽所は年中無休で陸海輸送体制を敷く。一方で、LED照明導入の省エネ化支援でビジネスの輪を広げるなど地域に役立つ運営に徹する。
「東日本大震災や西日本土砂災害を経験した。いつでも誰でも入りやすいSS、インフラステーションであり続けるためにも全店エネルギー自立型にしていきたい」
 リスクを革新の原動力とした辺りが勘所なのだろう。

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