広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    東広島市の新精米工場が稼働、倉庫新設へ / 武信 和也 氏
    NEWSな人
    白島北町に比婆産品店 広島と庄原つなぐ拠点へ / 東城町商工会 後藤 茂行 会長
    福山の商業施設リノベPJ イチセトウチ、9月末に開業 / 福山電業 島田 宗輔 社長
ニュース一覧
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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
十七門 重慶老火鍋 / 大田 真希 オーナー

火鍋の本場中国で1000店舗を超える人気の専門店。フランチャイズ形式で2月に国内初出店した。中国・重慶出身の大田真希オーナー(32)は、
「元々同じ場所にあった中華料理『中国飯店』を約4年前に引き継ぎましたが、団体客がメインだったのでコロナ禍の影響を大きく受けました。中国飯店は同所で60年以上の歴史があり、この場所を守るためにも業態を変えて再出発しました。ここでしか食べられない本場の火鍋料理を味わってもらいたい」
 デトックス効果が期待できるという火鍋は一つの鍋で1〜3種類のスープが選べる。ザリガニの屋台炒めなど日本で珍しい料理なども提供する。
「重慶の雰囲気を再現するために内装にもこだわっており、ネオンなどの装飾できらびやかな異世界空間を演出しています。スタッフの大半は中国人なので広島に居ながら旅行気分が味わえます。SNS映えも間違いなしです」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区紙屋町1-4-26
  • ◆電話:082-247-8188
  • ◆席数:80席
  • ◆平均予算:3500円
  • ◆営業時間:午前12時〜午後3時、5〜翌0時
  • ◆不定休
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
パンダ接骨鍼灸院 緑井本店 / 藤本 和史 院長

当院はJR可部線緑井駅から徒歩10分の安佐南区緑井3-2-3に立地。肩こりや腰痛のほか、産後ケア、美容整体に力を入れています。
 山口県宇部市の出身で、青春時代は野球一筋でした。高校は野球部の歴史を一からつくりたいと、元々女子校だった慶進高校を選び、山口県大会ベスト4に進出。川崎医療福祉大学では、軟式で全国優勝を果たすことができました。野球は自分一人が良くてもチームが勝てるとは限らない。院の運営においてもチームとして結果を出すにはどうすれば良いかを考えており、技術研修や接客指導で施術満足度の底上げを図っています。
 仕事柄、患者さまとカープやサンフレッチェなど、広島のスポーツチームの話をします。カープは前半戦をAクラスで折り返しました。クライマックスシリーズを広島でやると経済が盛り上がるので、ぜひ2位以上を。女子サッカーの強豪AICJ高校や、瀬戸内、沼田のサッカー部員の子たちも来院。私も現役時代にケガをし、競技を続けながら治療できるよう配慮してくれた接骨院の先生に救われました。また、阪神タイガースの小滝現一軍トレーナーから、広島に試合で来られた際、直接コンディショニングを教わるなど、スポーツコンディショニングにも注力。短い高校生活で悔いない競技生活を送れるようサポートしています。
 赤ちゃんを数時間抱っこしただけで筋肉痛になったことがあり、子育てママさんには本当に頭が下がります。アットホームな雰囲気で子連れでも気軽に通えるため、日々の育児疲れ解消のお力になりたい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
都市の構え

ロシアのウクライナ侵攻、国の安全保障や新型コロナ感染拡大、物価高騰、エネルギー資源などをめぐり、混沌とする世界情勢。そんな折、来年5月19〜21日の日程で「G7広島サミット」の開催が決まった。
 大国の米中対立を軸に、果たして世界情勢はどう動いていくだろうか。広島サミットはその時、世界から大きな関心を集めるだろうが、広島にとって、その後のことも大いに気になる。観光客誘致の起爆剤になり、市民レベルで都市の在り方などが問われることになりはしないか。
 歴史は繰り返すという。20年近く前。広島市公共事業見直し委員会(地井昭夫座長=広島大学大学院教授)は、南区出島地区に建設を計画する国際会議場・見本市(メッセ・コンベンション)施設整備など5件を「中止」とする中間報告をまとめた。メセコン基地について「経済社会情勢などから緊急性が低い。料金収入の考察が不十分で、将来の維持管理費等の負担が大きく経営見通しが不十分」との理由を示した。散々である。当初での計画があまかったのか、計画後に情勢が変わったのだろうか。
 いま出島地区から西区商工センター地区に建設候補地を移し、国際会議などの開催施設「MICE(マイス)」整備の構想が動きだした。広島総合卸センターなど20団体・413社でつくる広島商工センター地域経済サミット(伊藤学人会長)は、MICE施設誘致を核にした「西の玄関口」街づくり構想をつくり、7月29日、広島市の松井一実市長にその提案書を手渡した。
 これを受けて、松井市長は「官民連携で商工センターの街づくりビジョン策定作業に入り、2024年度に完成させたい」と応じ、一歩踏み込んだ。どうやら実現へ向けた道筋がつきそうである。
 街は古くなった建物を建て替え、新しい街へと変貌を遂げてきた。広島の玄関口、広島駅周辺では長い歳月を要して再開発計画が進展し、いまや高層ビルが建ち並ぶ。経済サミットはこれから先を見据え、広島の「西の玄関口」として名乗りを上げた。やはり卸団地の組合施設や組合員所有施設の老朽化などが発端になった。2年をかけ、このほどまとめた「組合街づくり事業」のはじめ(要約)に、
「高度成長期に誕生した卸団地組合は、約半世紀の歳月を経て、新たな転換期を迎えている。卸業界は中抜き現象、通販の台頭、大手スーパーの寡占化などにより経営環境は大きく変化し、年間販売額・業者数は大きく減少。構造不況業種の倒産や業種転換による組合からの転出から、組合員は減少の一途をたどる。さらに組合施設や組合員所有施設は耐用年数が到来し老朽化が進んでいることや、現状の経営形態に合った施設の在り方が求められている」
 16年に設立40周年を迎えると同時に活性化策を発表。六つの取り組むべき施策を決定し、このうち「組合員施設の更新」「人作り〜ビジネススクール」「防災・防犯対策」「景観事業」の四つは既に事業化し、それぞれ成果を挙げている。残る二つの「流市法の緩和・廃止」と「中小企業会館・展示場の更新」は、街づくり議論の中で解決に向けた方向性を見いだすことにより、全て出そろう。次号へ。

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