広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    広島県信用組合理事長に就任 / 深山 春幸 氏
    NEWSな人
    タクシー運賃値上げ申請 雇用維持やサービス向上へ / 広島県タクシー協会 信原 弘 会長
    社長就任、DXの導き手に デジタル技術で働き方改革 / NTTデータ中国 三島 徹 社長
ニュース一覧
+ 続きを読む +

グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
FLAT sake bar / 深井 和久 代表

「気軽に日本酒を愉しむ」をコンセプトに、日本酒をワイングラスで提供。芳醇でフルーティーな初心者でも飲みやすい銘柄を中心に常時約80種類以上をそろえる。深井和久代表は、
「同形態の店を福岡で知った際、隣で飲む外国人に日本酒のことを聞かれてもうまく答えられず、もっと日本酒を知りたいと思ったのが出店のきっかけ。若い方にもっとカジュアルに日本酒に親しんでもらいたい」
 ワインに比べ、55度以上の「飛び切り燗」から、冷蔵庫から出した直後の「雪冷え」まで、幅広い温度帯で味わえるのが魅力。香りもワイングラスにすることで一層楽しめるという。
「飲みやすくラベルもかわいい高千代(新潟)などが売れ筋。できるだけフレッシュなお酒を提供できるよう、大半を四合瓶でご用意しています。外国人のお客さまも多く、海外にも日本酒の魅力を発信していきたい」

    INFORMATION
  • ◆住所:中区新天地1-10 新天地スクエア2階
  • ◆電話:082-247-5100
  • ◆席数:20席
  • ◆平均予算:2000円
  • ◆営業時間:午後7時〜午前1時(金・土曜は午後6時〜翌午前2時)
  • ◆定休日:日曜
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
あいおいニッセイ同和損害保険 理事広島支店長 / 毛利 吉成 氏

4月1日付で着任し、26年ぶりに地元に戻りました。昔からカープが大好きで、井口中・高校時代は野球部に所属。日頃からカープの話ばかりしているので、妻と息子2人も大のカープファンです。
 2006〜15年の東京恵比寿本社時代は、同僚のカープファン3人で「あいおいニッセイ同和・恵比寿緋鯉会」を結成。本社内で情宣したところ最大30人の組織になりました。主な活動は年3〜4回の観戦(主に神宮球場)と飲み会で、カープモデルのユニホーム制作をきっかけに野球チームまで誕生。当時の役員に知れ渡り、社長率いる野球チームと副社長率いるチームも発足し3チームで試合をするなど盛り上がりました。
 16〜18年の山形支店長時代には、カープがリーグ3連覇を達成。25年ぶりの優勝の際は子どもと風呂場でノンアルコールのビールかけをして喜びを分かち合いました。当時小学生だった息子2人はカープ帽と背番号付きのTシャツを着て毎日通学しており、学校や近所で有名な存在だったと思います。買い物をする際、自然とカープ色を選ぶので身につける物は赤が多くなりがち。洗濯物を干すベランダの光景も近所では有名だったようで、知り合いの方から「そんなにカープが好きなら栗原健太さんを紹介する」と言われ、栗原さんの実家の焼き肉屋で会食させていただいたのは良い思い出です。
 佐々岡監督の今年のテーマ「やっちゃろうやあ」を広島支店のスローガンに掲げました。地方創生にも注力しており、自治体や企業の皆さまと協力しながら大好きな広島を盛り上げたい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
感性で切り開く

創業440年。その歳月をたどると人知の及ばない出会いの不思議や困難、転機の繰り返しではなかったか。
 堺で酢造りをしていた職人を尾道に招き、醸造酢造りを始めたと伝わる。以来、造酢に欠かせない蔵付きの酢酸菌を守り続ける尾道造酢(尾道市)は、県東部を中心に根付く調味酢「そのまんま酢のもの」を主力商品として家業の伝統を引き継ぐ。いま転機が訪れた。廃棄処分していたぽん酢原料の橙(ダイダイ)果皮を活用して飲料酢「KAHISU」を商品化。9月から本格販売に乗り出した。発端は思いもしなかった〝感性〟との出会い。新商品開発に臨んで感性という新たな切り口に正直、面食らったという。
 県食品工業技術センターの発酵技術に、県が事務局を務める「ひろしま感性イノベーション推進協議会」がKAHISU開発の受け皿となり、爽やか、上質感といった感性に訴える味わい、ボトルやラベルのデザイン、ネーミングまでを仕上げた。同社取締役の田中丸善要(ぜんよう)さんは、
「果皮酢は飲料酢に商品化する前、つくだ煮の風味付けに採用されて好評だったが、何とか自社製品として一般市場へも売り込みたいと考えていた。営業マンもいない中で調味酢は地元の味として長年ご愛顧を頂いており、ボトルも30年以上ほぼ同じ。パッケージの重要性など特に意識することはなかった。協議会で感性という言葉に出会ってその価値を知り、わが社にとって新鮮な発見になった」
 商品の背景にある物語など感性に響くアプローチから新たな商品を生み出す、感性に訴えるものづくり。県主導で2014年に設立した同協議会が徐々に産官学の連携体制を整え、今回のプロジェクトをスタート。KAHISUのブランド名を冠し、第一矢を放った。県の担当者は、
「ものづくりで必要な品質や性能、機能だけでなく、選ばれる、支持される付加価値を高めようとした時、何となくいいとか、手にした人の心を動かす〝何か〟が存在する。この何かを、選ぶ人に意味的価値として見えるようにしていく。感性の光を当て、製品設計に落とし込むひと手間が差別化につながるのではないでしょうか」
 協議会会員は218社46機関に上る。感性工学や人間工学を取り入れたものづくりを推進。理解や実践を促し人材育成を担う「感性実装カフェ in Zoom」や会員企業の相互協力による商品モニター調査、感性工学などの専門家派遣事業に取り組む。人の心を動かし、新たなマーケット創出につなげる狙い。中国経済産業局、広島市工業技術センター、県立総合技術研究所、(公財)ひろしま産業振興機構、(公財)中国地域創造研究センター、広島大学と同協議会(県)が連携し、昨年設立した(社)感性実装センター(柏尾浩一郎センター長)がプロデューサー役に加わり、連携の要としてコーディネートする。田中丸さんは、
「ものづくりの理想と生産現場との調整が一つの課題として見えてきたが、今回支援を受け、売れているからと固定概念に執着せず、ものの考え方をゼロベースから進める。情報の大切さに改めて気付かされた。地元の農作物の出番も増やし、伝統を守りながら感性を磨いていきます」

一覧に戻る | HOME