広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。

  • 2021年4月15日号
    三代目まるびや中華

    広島駅南口に近く、レトロな雰囲気が人気の「エキニシ」エリアに2月にオープン。運送業などのセンターユース(中区八丁堀、竹田貴志社長)が新事業で立ち上げた。石丸宏店長は、
    「1、2代目の串揚げ屋から店舗・店名を継ぎ、業態転換。唯一の中華料理店のようで、魅力的な店が並ぶこのエリアを一緒に盛り上げたい」
     これまで30年近く、四川などの中華料理店やホテルなどで腕を振るい、一時は自身の店も構えた。ミンチとニラだけを入れ、肉の食感を楽しめる焼きギョーザ、ゴマでなめらかに仕上げたスープが特徴の担々麺、辛味を抑えて食べやすい石窯マーボー豆腐などを主力に30品以上を提供。1階はカウンター6席、2階は懐かしさを感じる座敷に4人テーブルが2卓、未使用の3階はいずれ隠れ家のように使える部屋に改修予定。
    「大衆的で懐かしい『町中華』を提供する。1人でも気軽に立ち寄れて、落ち着いて過ごしてもらえる店にしたい」

  • 2021年4月8日号
    道草

    3月1日、「花山葵」からリニューアルオープンした。これまで主力の水炊きや鍋に加え、旬のおばんざいや一品料理を充実。カウンターと座席を設け、しゃれた古民家のような内装とした。森口道子店長は、
    「店名のように仕事帰りなどに一人でもふらりと立ち寄っていただき、一日の疲れを癒やしてもらえるような居心地良い店づくりを心掛けます」
     安芸高田市高宮産の廣島赤鶏を使う水炊きはコラーゲンが豊富で、ほかに和牛もつ鍋、もみじ豚のしゃぶしゃぶ、鴨すき、宮島かきの土手鍋(シーズン限定)などをそろえる。いずれも団体利用で人気という。向かいに立地する姉妹店「三年待ち屋 ねバル」でも一押しのとろろを使ったメニューも用意する。とろろよせ鍋は地鶏やもみじ、野菜を詰め込み、独特の食感とヘルシーさが特徴。
    「故郷の農家から直送される島根県産コシヒカリのご飯も自慢です。野菜も島根から定期的に仕入れます。おいしいのひと言が一番の励み。初来店から続けてお見えになったときは喜んでいただけたことが実感でき、うれしいですね」

  • 2021年4月1日号
    伽羅 =GALA=

    2月上旬に開店した。1枚板のカウンターを生かしたレトロな雰囲気のバー。SNSで話題となっている一品や有名店のメニューなど全国の取り寄せグルメを、料理に合う酒と共に提供する。黒田豊オーナーは、
    「店から酒とおいしいさかなを紹介し、お客さまからも旅行先や出張先のグルメの話題などを聞いて、情報交換を楽しみながら交流できる場にしたい」
     店で出す酒はバーテンダーの店長が選んで全国から取り寄せるほか、メニューとの相性や客の希望でカクテルも作る。さかなは、各地で人気のある唐揚げ、サーモン塩辛、ローストビーフなど定評のある品を常時20品程度用意。10日くらいで変える。
    「SNSを積極的に活用しています。外国人観光客にも見てもらい、日本全国のおいしいものに出合えるスポットとして、広島での宿泊増加にも一役買えればと思います」
     店で経験した味を家でも購入できるECサイトの開設も計画する。

  • 2021年3月25日号
    広島の宿 相生

    平和公園すぐそばの純和風旅館。今まで会席料理を4000〜5000円で提供していたが、コロナ禍での利用減を受け、新しい客層を取り込みたいとランチ・テークアウトを1500円で始めた。4月末まで。
    藤堂哲也板長は、
    「3日間白みそに漬け込んでから調理する『銀タラの西京焼き』は家庭では再現できない軟らかさと口どけで自慢の一品。全て手作りし、出来たてを準備します」
     軟らかく炊いた地穴子のほか、大ぶりの鮮魚などがのったちらしずしやカキフライ、豚の生姜焼きなどに加え、ランチには同価格で茶わん蒸し・みそ汁に、食後のコーヒーが付く。
     広島の老舗旅館や料亭などで日本料理に携わり約18年。2018年から現職。常に試食を欠かさず、特に魚介類や野菜などは季節による味の違いを舌で確認しながら、おいしい味付けを心掛ける。
    「旬野菜のユズみそ掛けはかぶやホタルイカなどの旬の素材を彩り豊かに詰めています。花見やお出かけにぜひ。法要などの個別注文も承ります」

  • 2021年3月18日号
    パブ クイジーヌ サルーン

    「大人の社交場」をコンセプトに、飲食店だけでなく、会員制のヘアサロンやオーダースーツのテーラーを併設する。磯見裕介支配人は、
    「1920年代の禁酒法時代にアメリカに実在したもぐり酒場をイメージ。地下階段を降りると、コンクリートのインダストリアルな空間に、ドラムを利用したテーブルやチェコの老舗曲げ木家具ブランドの椅子などを配し、大人の雰囲気を演出しました」
     スペイン豚のローストやベーコン、自家製ピクルスなどをパンで挟んだ「キューバサンド」や日替わりのランチ、生ビール、シャンパンなど、モーニングから仕事帰りの軽い一杯まで幅広い利用に対応。少人数から50人の貸し切りまで応じる。
    「サロンとテーラーのお客さまにより喜んでいただけないかと考えた結果、必然的にふらっと立ち寄りやすい飲食店にたどり着きました。さまざまな個性が気軽に集まり、ポジティブに語り合うような空気感を目指したい」

  • 2021年3月11日号
    MoyoN(モヨン)

    「コロナ禍で長い間営業自粛しておりましたが、ようやく営業再開できました。まだまだ気は許せない状況ですが、少しでも皆さまに心安らぐひとときを提供したい」
     とは藤岡知世代表。3月2日に開店から1周年を迎えた。感謝の気持ちを込め、1〜31日までキープボトルを半額で提供。流川のスタンドでは珍しく、午後6時半に開店し、ポテトサラダやきんぴらごぼうなど、代表お手製のおばんざいを数種類用意。居酒屋ほどは食べられないという客などから、1軒目としても好評という。検温や、アルコール消毒、パーテーションなどでコロナ対策を整える。
    「また皆さんにお会いできるのが楽しみです。5000円で飲めて、歌えて、おなかも心も満たされる。落ち着いた雰囲気で女性も気軽に来店できる喫茶店のような、スナックのような、流川に来たら寄りたくなる、居心地の良い店が理想。一緒に働いてくれる女の子の募集も行っています」

  • 2021年3月4日号
    グリーンパウンズ白島

    オーガニック素材でつくるパウンドケーキ、有機栽培された生豆を自家焙煎したコーヒー豆、1本1本厳選したオーガニックワインなどを販売、提供する。髙岡和彦店主は、
    「なぜオーガニックなのかと聞かれますが、より良いもの、本来あるべき姿を追求した結果、オーガニックにたどり着きました」
     パウンドケーキは珊瑚の塩、多良間島の黒糖、嬉野アールグレイなど8種類を用意し、どれも素材の味が生きたやさしい味わいが特徴。毎朝10時半〜11時に焼き上がるオーガニックベーグルも好評という。毎週水曜には東広島市の有機農園「あらちゃんファーム」の野菜も販売する。
    「日本の食品添加物数は世界一です。私自身もできるだけオーガニック食品を口にするよう努めており、健康そのもの。最近は『オーガニックがかっこいいから』と始める方もおり、どんな形であれ、多くの方に良さが伝わればうれしい」

  • 2021年2月25日号
    ひろしま国際ホテル

    開業55年を迎えた中区立町の老舗ホテル。和食「芸州本店」、広東料理「トンフォン」、スペインバル「ミ・カーサ」の3店を擁する。
    トンフォン料理長を経て1月に就任した小堀浩士総料理長((公社)日本中国料理協会理事)は、
    「お客さまに愛されてきた味は変えることなく、目の前での料理の仕上げ、スモーク、エスプーマなど新しい技術を積極的に取り入れる。味と体験の両方を楽しめる空間が理想。まだ来店を控える方も多く、3店合同のテークアウトメニューやギフト商品の開発も検討しています」
     豊島(呉市)出身。大阪や兵庫で修行後、阪神大震災を機に帰広し、入社。調理学校や修行では北京料理を学び、当初は広東料理との違いに苦労したと振り返る。
    「言葉も使う道具も味付けも、水と油ほどの違い。毎日ついて行くのに必死でしたが、料理人として引き出しが増え、今では幸運だったと思います」
     9年ほど前から務める進徳女子高校での講師経験を生かし、サービススタッフらに料理の基礎知識などを教える講習会を構想。いっそう料理に愛着を持って仕事に励めるチームづくりを目指す。

  • 2021年2月18日号
    book&cafe sofa

    パリの街角をイメージした外観で、種類豊富な紅茶が特徴のカフェ。運営会社社長でプロの紅茶ブレンダーの廣瀬優子氏がブレンドした紅茶などに加え、軽食・デザートなどを提供する。松岡桂太店長は、
    「自宅の次に安心できる場所がコンセプト。今、お客さまが求めている安心感や心身の健康を第一に考え、2月から営業スタイルを変更。コロナ対策専門カフェと銘打ち、提供する食事は根菜チキンカレーに限定。紅茶の種類を増やすほか、自宅用に茶葉の販売も強化します」
     カレーはスパイスと刻んだ野菜で作ったルーに、レンコン、ゴボウ、鶏肉、キノコ類など免疫力アップ効果が期待できる食材を使用。今後も栄養面などに着目したメニューを、管理栄養士の指導の下に開発する。肌改善やスタイルアップ、滋養強壮など悩み別に調合したハーブティーなど10種類以上をそろえる。
    「コロナ禍で新しく提供を始めたハーブティー〝メディカルティーRelax〟がお薦め。ミントなどをベースに抗菌・殺菌作用が期待されるレモングラスをブレンド。広島の農園で作られた無農薬の茶葉を使っています」

  • 2021年2月11日号
    焦がし焼きそば 嬉一

    麺をぱりっとした食感に焼き上げる焼きそばが看板商品。ウスターソースとしょうゆに、うま味のあるいり粉だしを加えた特製ソースで仕上げる。1月に八丁堀内で移転。4月で開業10年に。大分県の焼きそば専門チェーン「想夫恋」で修行した下方智樹店主は、
    「九州出身者の来店も多く、ありがたい。ソースに加えるだしは鶏がら、シイタケ、トビウオなどを試し、今の味にたどり着いた。これからも改良を続ける」
     昼は焼きそばがメインだが、夜は日本酒好きが集う酒場となる。燗かん酒に合う銘柄を中心に約20種類を常備。定番に日替わりメニューを加えた約50種類のメニューを、中心価格帯350円で提供。無農薬野菜を契約農家からお任せで仕入れ、それに合わせてメニューを組むなど一品料理にも手を抜かない。日本酒が進む料理と〝締め〟の焼きそばを目当てに、政財界に常連客は多い。
    「皆さんにおいしいと言ってもらい、楽しんで帰ってもらえることが何よりうれしい」

  • 2021年2月4日号
    板蕎麦 香り家 京橋店

    京橋のたもとの目を引くデザインの建物は、広島の造船技術を生かした鉄骨造りに和風のしつらえが調和しており、2019年のひろしま街づくりデザイン賞を受けた。
     そばどころ山形のそばがベースの素朴な田舎そばを、実を保存する板箱で供する。北川尚勲料理長は、
    「外殻を取って甘皮ごと石臼でひいた〝挽きぐるみ〟のそば。かみしめて味わえるように、一般的なそばより少し太めで短めに打っています」
     そばつゆは、特注の配合の節と昆布で取るだしにしょうゆがきりっと香り、素朴なそばによく合う。
    「ふらっと立ち寄って、焼きみそや板わさ、だし巻き卵などちょっとした料理をあてにお酒を飲み、そばで締める〝そば前〟の文化を、あまりなじみのない広島でも広めていきたい」
     3000円コースは、酒肴と旬菜盛り、季節の天ぷらなどが付く。2人から、要予約。

  • 2021年1月28日号
    並木通りしろがね

    東京、軽井沢、京都、イギリスで約13年間、修行を重ねた銀純洋オーナーが日本料理と仏料理の調理法でつくるオリジナルの和食フレンチ〝瀬戸内キュイジーヌ〟を提供する。カウンター越しに見えるいろりや木を基調とした和の落ち着いた雰囲気が特徴で、肩肘張らず女性1人でも来店しやすい店づくりを目指す。オーナーは県主催の料理コンクールでファイナリストに選出されており、商工会議所や日本政策金融公庫での講談や、地元企業主催の料理教室の講師なども務める。
    「技術面で地方の飲食店にもまだまだできることがあると実感しています。真空調理や低温調理、瞬間薫製など、一般的な食材に最新の技術を使い、求めやすい価格で提供することで広島の食文化向上に努めたい」
     瀬戸内の魚介類や野菜など旬の食材を使った全7〜8品のコース「かしはら」5000円が人気という。