広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2024年2月29日号
    広島県立総合体育館 / 野村 満史 館長

    (公財)広島県教育事業団が指定管理者となり、グリーンアリーナを運営しています。アリーナ、プール、ジム、クライミング施設などを備え、スポーツや健康づくり教室などを開催。3月には外国人旅行者・在住者向け武道体験講座を企画しています。コロナ前は、コンサートや展示商談会などを含め年間約200万人が利用。今年度は150万人、24年度は170万人を見込んでいます。26年シーズンからドラゴンフライズの本拠地となり、ドラフラ選手によるバスケ教室も人気です。杭州アジア大会で金メダルを獲ったNTT西日本のソフトテニス選手も練習場にしており、選手による教室も開催。サッカースタジアム完成を機に、参加する紙屋町・基町にぎわいづくり協議会でスタンプラリーを企画。2月にはサンフレの森崎浩司アンバサダーを招き、障がいのある人も参加できるウォーキングフットボール大会も開催しました。
     庄原市出身で1979年に県庁入り。企業局や土木建築局で勤務し、学校舎新築や耐震化などを担当して退職後の2021年4月から現職。33歳からトライアスロンやマラソンを始め、フルマラソンは別府大分や防府読売など計35回出場し、最高タイムは3時間4分。山口100萩往還マラニック(140キロ)で1位になったことも。全国の参加者と交流でき楽しいですよ。東区戸坂の自宅から約6キロをランニング通勤。最近は可部連山や比婆山のトレイルランにも出場しています。

  • 2024年2月22日号
    メイプル / 薬師寺 寛 社長

    安芸郡熊野町で一般家屋など元請けの解体工事に特化した当社を昨年12月に設立。広島市内で営む保険代理店との〝二刀流〟に挑戦しています。
     Jリーグが開幕したばかりの小学4年にサッカー人生をスタート。背が高かったことからディフェンダーを務め、楽しく技術を磨きました。当時のスーパースター・三浦知良選手やジーコ選手に憧れ、サンフレッチェとの試合がある度に安佐南区の広島ビックアーチを訪れていましたね。
     中学では南区の強豪「広島大河フットボールクラブ」に入団。同学年には、後にサンフレなどプロで活躍した西河翔吾らレベルの高い選手がそろい、レギュラーをつかめませんでしたが、競技に取り組む心構えや人間性を磨く機会をいただきました。その後は同クラブ出身の畑喜美夫さんの下でプレーしたいと、広島観音高校に進学。当時は広島皆実高校がとにかく強く、選手権大会の県予選で2年時に準決勝で、3年時にはベスト4を懸けた試合でその高い壁に阻まれました。それでも切磋琢磨した日々や良き友人に出会えたことは何よりの宝です。
     仕事や家庭が忙しい中、昨年は8月19日の川崎フロンターレ戦を久しぶりに観戦。後半ロスタイムに満田誠選手の劇的なゴールで勝利を収めて熱狂に包まれた様子を見て、改めてリアル観戦の醍醐味を実感しました。新スタジアム元年の今年は多く訪れたい。青山敏弘選手などベテラン勢がけん引し、優勝のシャーレを掲げてほしい。

  • 2024年2月15日号
    MSファーマシー / 宮本 誠二 社長

    2018年に薬剤師として独立し、舟入南薬局(中区)などを経営。昨年10月に大塚薬局(安佐南区)を開局して、現在7店舗を構えています。
     奈良県で生まれ育った私がカープファンになったのは小学校3年生の時。友人に阪神や巨人ファンが多い中、きっかけをくれたのは鳥取からの転校生でした。彼は野球のテレビゲームで遊ぶ際、選ぶチームはファンのカープ一択。そのゲーム内で登場する野村謙二郎選手のステータスがとても高く、走攻守どれを取っても一級品で、こんな選手が現実にいるのかというのが第一印象です。それ以来、カープの野村選手は野球少年だった私にとってのヒーロー。奈良県にはプロ野球の試合がなく、ニュースなどでテレビ越しに映る野村選手の活躍に目を凝らしては、彼の打ち方をまねしていましたね。初めてのプロ野球生観戦もカープです。広島出身の妻と結ばれ、こちらに移住した29歳の時でした。巨人戦で、臨場感と迫力に圧倒されたのを覚えています。プロ球団が地元にあるのはとてもすてきなことだと身にしみて感じました。
     キャンプも中盤に差し掛かり、間もなく球春到来。個人的には末包昇大選手に期待しています。東洋大学時代もレギュラーではなかったそうですが、それでもコツコツと練習を重ね、社会人を経てプロ契約を獲得。そうした遅咲きで努力家の選手には、見ているこちらも勇気付けられます。多くの放物線を描いて広島を沸かせてほしい。

  • 2024年2月8日号
    大建産業 / 菅原 博之 社長

    広島市内や近隣市町をエリアに、一般住宅から大規模ビルまで各種建物の解体を手掛けています。会社でマツダスタジアム内野の年間指定席を持っていて、約半分の試合はお客さまと社内の福利厚生に。余りは自分が使うため、球場至近の自宅マンションから通っています。
     1979、80年の連続日本一の時に私は小学生。強いカープへ憧れる地元の子どもの一人でした。特に山本浩二さんの、ここぞという場面で必ず打ってくれる勝負強さが印象的です。
     高校卒業後、専門学校への進学で上京。そのまま東京で就職し20代半ばで辞めるまで、神宮球場でのカープ戦はかなりの高頻度で左翼席に陣取っていました。神宮のカープファンは熱狂的で、私も試合のたびに応援用メガホンを壊していた気がします。
     帰広後は、現在の会社とは別の解体業者へ。当社に移るまで20年以上勤めたのですが、その間に一度転職し、出戻った経験があります。外の世界を知ったことで、復帰後は会社をより客観視できるようになりました。新井監督が昨年いきなり好結果を残せたのも、これまでのカープに多い生え抜き監督とは異なり、移籍を経験して多角的な視点を持ったことが要因ではないかと感じます。
     今年は西川選手の穴を誰が埋めるかに注目していて、特に楽しみなのは大砲の末包選手と打撃センス抜群の田村選手。若い力が育ち、長らく遠ざかる日本一へ導いてもらいたい。

  • 2024年2月1日号
    キムラ / 木村 元和 社長

    海田町と広島マリーナホップ内で「キムラじてんしゃ」を運営。プロ自転車ロードレースチーム「ヴィクトワール広島」の中山監督とは、チーム創設前から親交があります。彼が「プロロードレースチームをつくって、広島で自転車文化の振興に貢献したい」と話してくれた時はうれしかったのと同時に、本当にやっていけるのだろうかと心配もしていました。そんな不安をよそにリーグ内で存在感を示し続け、昨季はチーム・個人ランキングともに2位と大躍進を果たしました。
     プロ4年目の中村圭佑選手は、海田店近くの広島国際学院高校出身。学生時代からよく来店しており、昨年11月には店舗主催のサイクリングイベントに参加してくれました。近所の常連さんらは、地元から出たプロ選手の走りに大盛り上がり。中学生が、イベント後の自主練習に連れて行ってほしいと声を掛けたところ、快く受け入れる姿を見て人柄の良さも伝わりました。チームの層が厚くなり、中村選手の出場機会も多いとは言えません。今季は勝負の年になると思うので、一層応援したいです。
     チームは創立10シーズン目で節目の年。2022年季に個人で総合優勝し、自転車ファンからの人気が高い小野寺玲選手が加入したことでさらに期待が高まりました。悲願のリーグ優勝に向けて頑張ってほしい。

  • 2024年1月25日号
    モリタカ / 中島 博文 社長

    島根県出雲市出身で、大学で広島に来てからカープに関心を持つように。卒業後、防犯機器の販売・設置や警備を行う当社に入社。幹部として見込まれ、すぐに専務を命じられたが人を集められず30数時間続けて勤務をしたりと必死で仕事に食らいついていた時期のこと、同郷の大野豊さんがクローザーを任され、マウンドに立つだけで球場が大盛り上がりする様子に勇気をもらったのを覚えている。
     個人的に出した飲食店に栗原健太選手が来店され、その人柄の素晴らしさにほれ込んでからは一層カープを好きになった。後で分かったことだが、この日は手術で渡米する前日。そんなことはおくびにも出さず、気さくに話してくれた。また、15年ほど前に中小企業家同友会の知り合いの紹介で山内泰幸さん、澤﨑俊和さんと知り合った。2人とも応対がとても丁寧で自分をよく見せようとしない人格者。毎年ゴルフに行く仲で、ベンチの裏話を聞くのが楽しい。
     若い頃ソフトボールの捕手をしていたこともあり、観戦時はサインの出し方などに注目。捕手がインコースに構えた理由や打者の考えなどいろいろな立場で想像しながら見ている。昨季の躍進は、新井監督の失敗を恐れない積極采配や、良い面にスポットを当てるマネジメントが大きいのでは。残念なのは西川さんをはじめ、好きな選手が流出してきたこと。仕方のないことだが、移籍しても黒田さんのように選手が帰ってくる球団になってほしい。

  • 2024年1月18日号
    石井製本所 / 石井 龍彦 社長

    南区東本浦に製本所を構え、中とじ・糸ミシンなど幅広い製本方法に対応し、カレンダーや本などへの加工を手掛けています。
     父親が熱狂的な鯉党で、幼少期にはカープが勝利しなければゲームをさせてもらえないという我が家独自のルールがありました。当初はゲーム目的で弟と必死に応援しましたが、いつの間にか二人ともファンに。泥臭く、粘り強いプレーで2度の首位打者に輝いた正田耕三選手は私のヒーローでした。
     スポーツは小学生からサッカーに親しみ、強豪の皆実高校サッカー部で部活漬けの日々。それでも友人がチケットもぎりの仕事をしていたこともあり、市民球場には頻繁に足を運んでいました。今では考えられないですが、7回裏が終わると自由に球場へ出入りができた。数十年前には手書きのスコアブックの製本を当社が手掛けていた時代もあり、遊び心で余った白紙のスコアシートに試合を想像しながら選手名や数字を書き込んでいたことも懐かしいですね。
     マツダスタジアム完成の1年目から継続して年間指定席を購入し、親をよく連れていきます。家族だけでなく社内にもカープファンが多いため、シーズンに突入すると昨日の試合など話題が尽きず収拾がつかないことも。昨年のリーグ2位から優勝を目指すためには、CSで華麗な盗塁で魅せた羽月選手のような「走る野球」を期待。同い年である新井監督の采配に目が離せません。

  • 2024年1月12日号
    県パラスポーツ協会 / 山根 恒弘 会長(ヤマネHD取締役会長)

    昨年9月30日〜10月1日、障害の有無に関わらず誰もが楽しめる「インクルーシブ・スポーツ・フェスタ広島2023」を初めて開きました。東広島市の運動公園をメイン会場に、周辺の呉、竹原、三原、三次市、大崎上島、世羅町で16競技の体験会やトークイベントなどを実施。
     東京五輪・パラリンピックではボッチャの古満渉選手、やり投げの白砂匠庸選手ら広島県出身の日本代表パラアスリートも大いに活躍し、多くの関心を集めました。この機運を一過性にせず、さらに広く伝えたい。「インクルーシブ」の言葉には、あらゆる垣根をなくして共生社会をつくりたいという思いを込めています。フェスタには両名に加えて走り幅跳びの中西麻耶選手や車椅子バスケの香西宏昭選手のほか、元カープ選手の安部友裕さん、ヴィクトワール広島の宮﨑健太選手、広島ドラゴンフライズの朝山正悟選手も来場。障害のある人の家族や友人、職場の仲間、ボランティアや観客などを含む約3000人が参加。まさにインクルーシブの理念通りに、あらゆる人が一緒に楽しみ、体験を共有できました。来年以降も、県内を四つのエリアに分けて順次開催する予定です。
     スポーツには社会を変える力があります。この平和都市広島で、皆で一緒にインクルーシブ・スポーツを楽しむ意義は大きい。オールエイジ・オールワンの共生社会の実現に向けて、今後も力を尽くしたいと考えています。

  • 2023年12月21日号
    ドクターストレッチ広島本通店 / 川地 五氣 店長

    グッドウェーブ(東京)が運営するストレッチ専門店で、FC加盟の広島本通店は2021年2月に開店。このほか中国地方はゆめタウン広島店、イオンモール岡山店があり、新店舗の計画もあります。
     廿日市市出身で、小学校1年からバスケットボールを始め、広島観音高校時代には県大会1位に。中国大会にも出場しました。広島修道大学では中国リーグで3位に。NBAで活躍したアレン・アイバーソン選手のファンで、私と同じポイントガードで得点力があるところが魅力です。バスケットのテレビ観戦のほか年に数回、広島ドラゴンフライズや広島カープの試合に出掛け、観戦を楽しんでいます。
     仕事を通じてもスポーツに打ち込む人たちを応援。かたまった筋肉をほぐし、関節の可動域を広げ、けがしにくい体づくりを目指すのが基本です。顧客の要望に合わせ、僧帽筋や肩甲骨周りなど約100カ所の筋肉のストレッチに対応。機械は使わず、ベッドに横たわってもらい、約2カ月間の研修で取得する民間資格「CBST(コアバランスストレッチトレーナー)」を持つ7人のトレーナーがマンツーマンでストレッチ。料金は40分5940円からで、60分、80分、100分コースもあります。40〜60歳代の利用が多く、ゴルフやマラソンのパフォーマンス向上のために通う人もいます。他店舗ではプロチームに帯同するトレーナーがいるほか、プロスポーツ選手の来店もありますよ。

  • 2023年12月14日号
    いちごネット / 堀川 かなみ 代表

    2020年に起業し、廿日市市でSNS運用代行を手掛けています。高校卒業後、生まれ育った山口県を離れて広島で就職してまず驚いたのが、熱狂的なカープファンの多さ。当時の同僚は選手の特長や試合結果がしっかりと頭に入っており、私の心もすっかり真っ赤に染まってしまいました。最近は子育てや仕事が忙しくて球場から足が遠のいていますが、テレビ中継時は画面にかじりついて応援しています。
     推しは同世代の菊池涼介選手。俊足を生かして跳び回るプレースタイルはまさに「忍者」ですよね。セ・リーグ3連覇を達成した16〜18年は「タナキクマル」の息の合った打線や守備を見に、菊池選手の応援歌の歌詞が刺しゅうされたユニホームを着て、よく球場に足を運びました。
     どの席で観戦するのも楽しいですが、やっぱり一番気持ちが高まるのはライトスタンド側のパフォーマンスシート。間近で流れる応援歌と、その場の全員で盛り上がる一体感は格別です。今年から声出し応援とジェット風船が復活して活気が戻ったことが、新井カープ躍進の原動力につながったのでしょうね。夏休み時期に催される「縁日ナイター」など子どもを飽きさせない演出もあるので、来年は家族で訪れたいです。
     主力の西川龍馬選手がオリックス・バファローズに移籍し、来年は厳しいシーズンになるかもしれません。しかし、こんな時こそチームを後押しできるように一丸で応援しましょう。

  • 2023年12月7日号
    オリオリ / 宮本 亮嗣 社長

    東広島に拠点を構え、食品を中心とした商品開発やブランディング、販路拡大支援を手掛けています。
     子どもの頃から野球が好きで、大学時代には京セラドームでファウルボールの注意喚起をする笛吹きのアルバイトを経験。国内で行ったことがない球場は残すところエスコンと仙台のみになりました。徳島出身ということもあり、特定の球団というよりは野球そのものが好きだったのですが、尾道出身の妻との出会いがきっかけでカープファンに。2014年に初めて二人で試合を見に行き、アメリカのメジャーリーグを思わせるスタジアムの雰囲気も含めて好きになりました。
     特に応援しているのは同年代の野村祐輔投手。甲子園決勝でのきわどい判定が印象深く、明治大学を経てどこに入団するのかドラフトで注目していました。少し前までは40歳近くになっても活躍する選手がたくさんいましたが、最近は入れ替わりが早いように思います。カープでも気がつけば自分と同年代以上の選手は数えるほどに。野村投手にはまだまだ現役で頑張ってほしいですね。
     今シーズンは惜しくもリーグ2位で、クライマックスでは阪神・岡田監督に見事にやられました。来シーズンは新井監督がどのように師匠を超えるのかに注目したい。25年ぶりのリーグ優勝を果たした16年には甲子園を真っ赤に染めたことがニュースになりました。敵地を圧倒する熱気を再び呼び起こし、来年こそは日本一へ。

  • 2023年11月30日号
    福井範美税理士事務所 / 福井 範美 所長

    役所勤めから、2002年に税理士へ転身。いま中区立町に構える事務所ではカープの新井貴浩監督の直筆サイン入りユニホームを飾っています。16年に25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたとき、顧問先のつてで入手。当時、選手だった新井さんは打率3割、19本塁打、101打点をマーク。自身初のMVPに輝くなど、チーム躍進の原動力となりました。
     そこからの3連覇は、広島の街が昭和の黄金期のような盛り上がり。1975年に初優勝した際の、前に進めないほどの雑踏や振る舞い酒などのお祭り騒ぎを思い出しました。
     実は2018年の新井さんの引退時にテレビ局の街頭インタビューを受け、「いつの日か監督としてカープに戻り、優勝に導いてほしい」と答えました。今年、新井カープは低い下馬評を見事に覆しリーグ2位。対話の中で選手を育て、皆がのびのびと力を発揮した結果だと思います。今のリーダー像を具現化しており素晴らしいですね。
     当事務所にはイチローの大リーグ20年記念と大谷翔平選手の初本塁打・初勝利記念のサインボールを飾っていますが、カープからも世界に名だたる二人のような選手が出てくるよう期待しています。もちろん、海を渡る前には日本一を見せてもらいたい。