広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2023年11月30日号
    福井範美税理士事務所 / 福井 範美 所長

    役所勤めから、2002年に税理士へ転身。いま中区立町に構える事務所ではカープの新井貴浩監督の直筆サイン入りユニホームを飾っています。16年に25年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたとき、顧問先のつてで入手。当時、選手だった新井さんは打率3割、19本塁打、101打点をマーク。自身初のMVPに輝くなど、チーム躍進の原動力となりました。
     そこからの3連覇は、広島の街が昭和の黄金期のような盛り上がり。1975年に初優勝した際の、前に進めないほどの雑踏や振る舞い酒などのお祭り騒ぎを思い出しました。
     実は2018年の新井さんの引退時にテレビ局の街頭インタビューを受け、「いつの日か監督としてカープに戻り、優勝に導いてほしい」と答えました。今年、新井カープは低い下馬評を見事に覆しリーグ2位。対話の中で選手を育て、皆がのびのびと力を発揮した結果だと思います。今のリーダー像を具現化しており素晴らしいですね。
     当事務所にはイチローの大リーグ20年記念と大谷翔平選手の初本塁打・初勝利記念のサインボールを飾っていますが、カープからも世界に名だたる二人のような選手が出てくるよう期待しています。もちろん、海を渡る前には日本一を見せてもらいたい。

  • 2023年11月27日号
    ガレージングデイズ / 三谷 隆文 社長

    遊休地や空きテナントを賃貸ガレージとして活用する不動産コンサル・仲介業です。2010年の設立以降、主に広島市内で車・バイク合わせ約300台分のガレージを管理しています。
     ドラゴンフライズの熱烈なファンです。私はバスケ未経験なのですが、現在大学4年生の次男が小学校でミニバスのチームに入ったことで興味を持ちました。その後、次男が広島皆実高校在学中に特別指定選手としてドラフラに帯同したのを機にプロの試合を初観戦。試合展開のスピード感や外国人選手の迫力に魅了され、一気に引き込まれていきました。
     昨季はチャンピオンシップ初進出を果たしたものの、10月の今季開幕直後は苦戦が続き心配していました。月末頃から新戦力がチームになじんできたのか、11月にかけて6連勝。12月は強豪チームとの対戦が多く組まれているので、チームの真価が問われる時期になるでしょう。
     一押しはエバンス選手。攻守両面で高い能力を持ち、バスケのIQが高いと言われる選手です。日本人ではセンスあふれるプレーが売りの中村拓人選手は高校生の頃から注目しています。
     日本バスケは今年のW杯でアジア最上位となりパリ五輪出場権を得るなど、良い流れがきている。ドラフラもここから浮上し昨季以上の成績を残してほしい。そして将来は、広島のプロチームとしてカープに負けない存在感を放ってもらいたいですね。法人会員として応援しています。

  • 2023年11月16日号
    カエルカンパニー / 結城 美紀子 社長

    南区金屋町に事務所を構え、飲食店専門のコンサルティング業を営んでいます。
     物心ついた頃からカープファンですが、熱が上がったのは同じ歳の黒田さんがメジャーから復帰したころ。彼の男気に陶酔し、球場に足しげく通うようになりました。今ではチケット発売日の3月1日に全ての試合に申し込み、当選結果に合わせて仕事のスケジュールを組むほど。今季は25試合ほど観戦しました。通常応援やジェットバルーンが復活したうえ、ひょっとすると優勝できるかも、との期待感から広島の街全体にも良い空気感が漂っていたように感じます。
     カープ熱が高まりキャンプ地の沖縄市コザにも訪れるようになり、趣味と実益を兼ねた1軒家貸切宿「カエルハウス」を開設。仕事も増え、今では月の半分をコザで過ごすようになりました。コザには、私の想像をはるかに超える数のカープファンがいてびっくり。といっても、新聞やTVなどのメディアではほとんどカープ情報は流れません。コザとカープの橋渡し役を担えればと、FMコザでパーソナリティーにも挑戦。毎週土曜日にカープ応援番組「それいけ!コザカープ!」を放送しており、緒方元監督やコザのカープファンなど、多彩なゲストをお招きして楽しく進行しています。
     米軍嘉手納基地に隣接するコザの街はまるで海外のようで、独特のチャンプル文化が面白い。カープをきっかけに広島の方にもぜひ訪れてもらいたい。

  • 2023年11月9日号
    日本基準寝具 / 横山 佑太 常務

    東京出身で子どもの頃はベイスターズを応援していましたが、広島出身の妻との結婚を機に来広後はすっかりカープファンに。仕事の関係で初めて観戦し、試合前の広島駅や球場の熱気に圧倒されたのを覚えています。一致団結して応援する地元の方の姿を見ているうちに、気付いたら一緒に声を張り上げていました。今では年10回ほど球場に足を運びます。
     資金力を武器に有力選手を引き抜くのではなく、育成に力を入れている点も魅力。二軍の選手もチェックしていて、練習を見てこれから成長しそうな金の卵を探すのが楽しい。注目しているのはシーズン終盤に一軍入りを果たした田村俊介選手。弱冠二十歳ですが、バットを構えた時の〝やってくれそう〟な雰囲気は、ヤクルトの村上や巨人の岡本をほうふつとさせます。将来は4番としてチームを引っ張る存在になってくれると思います。
     新井監督のマネジメント手法からは学ぶところが多い。試合後のインタビューでエラーについて聞かれた時、「全然気にしていない」、「攻めた結果だから問題ない」といった発言をされており、絶対に選手を責めない。任せたからには信じるということを徹底されているのでは。だからこそ、皆がのびのびと力を発揮できる。点が入ったときには選手よりも喜んでいる姿も印象的。そういった姿勢がチームの雰囲気の良さにつながっているのだと思います。遠くない未来に日本一に導いてくれると確信しています。

  • 2023年11月2日号
    広島県立図書館 / 豊田 義政 館長

    5年ぶりにクライマックスシリーズに進出するなど、下馬評を覆した新井カープ。興奮そのままに当館では11月12日まで、関連書籍や中国新聞の切り抜きなどの特別展示を催しています。天満小2年生の新井少年が「文集ひろしま」に投稿した作文も披露。こうした貴重資料が見られるのも当館ならではですので、足を運ぶきっかけとなればうれしい。
     小学1年時に悲願のリーグ初優勝を見届け、根っからのカープ党に。ルーツ監督の下、それまでの「紺」から「赤ヘル軍団」となって飛躍したチームにくぎ付けでした。特に好きだったのが、大下剛史さんと三村敏之さんの海田町出身の二遊間コンビ。ともに地元・広島商で培った技術と息の合ったプレーは今も頭から離れません。10月15日に海田町ふるさと館2階展示室がリニューアルオープンし、同町民栄誉賞を受けた二人の専用コーナーが設けられています。もちろん私も訪れ、感慨に浸りました。
     旧市民球場時代は試合終盤の入場が無料だったため、県庁勤めの頃は仕事終わりによく行き、温かくも手厳しい往年のファンたちと一緒に声を枯らしました。今もマツダスタジアムに年4〜5回ほど訪れます。今年から声出し応援やジェット風船が復活して活気が戻り、ホーム戦の勝率は6割超えに。ファンの力は偉大ですね。私が見に行くと1勝3敗と散々でしたが。
     来年こそはセ界制覇と日本一を。「家族」一丸で応援しましょう。

  • 2023年10月26日号
    デルタパッケージ / 本多 立憲 社長

    中区舟入川口町で軟包装製品や別注成形製品の専門商社を経営しています。先代の父が創業し、来年9月に30周年を迎えます。デザイン企画・シート開発から形状・材質選定、製造、品質管理、納入まで一貫したサポート体制が強みです。
     修道中学時代にバスケットボールを始め、現在も母校の指導者としてバスケットに携わっています。これまでのバスケ人生で特に印象深いのは、広島県代表として出場した2004年の国体(成年男子の部)です。県選抜のメンバーには、広島ドラゴンフライズ社長の浦伸嘉さん、東京アパッチや島根スサノオマジックでプロとして活躍した仲摩純平さん、3人制プロバスケチーム「福山バッツ」を立ち上げた河相智志さんらがおり、現在もそれぞれの舞台で活躍しています。
     このようなご縁がきっかけで、広島ドラゴンフライズは発足時から応援しており、今シーズンから会社としてもオフィシャルパートナーになりました。特に活躍を期待する選手はガードの寺嶋良選手です。近くの飲食店でたまたま出会い、娘が声を掛けたら非常にフランクに話してくれたので、以来、家族で応援しています。また、チームとしてカギを握るのがフィリピン代表でもあるカイ・ソット選手です。彼がけがから復帰し、試合に出続けることに加え、若手のシューターが台頭すれば、チャンピオンシップで昨年以上の結果を残すことも可能だと思います。

  • 2023年10月19日号
    育成プロモーション / 五郡 秀臣 理事

    導き育てる〝導育〟をコンセプトに、修道中・高校サッカー部の外部講師として出向くほか、幼児向けのサッカー教室も手掛けています。
     約12年前、推薦などで選ばれたメンバーが集まる練習会「トレセン」で、今季サンフレッチェ広島へ入団した山崎大地選手を指導したことがありました。練習会の参加対象は小学5年生だけでしたが、山崎選手は当時4年生で参加。足の出し方、反転方法など体の使い方が上級生以上に卓越していました。人並み優れた守備力で、特に1対1の場面になると勝負強さを発揮する選手です。そのトレセンがきっかけで、サポーターの一員として山崎選手を応援するように。サッカー好きな長男を連れて年10回以上はエディオンスタジアムへ足を運び、選手の動きや戦術の立て方などをじっくり観察。声出し応援はせず、静かな観戦スタイルで楽しんでいます。
     1994年の広島アジア大会にはボランティアスタッフとして参加。当時の日本代表メンバーには「キング・カズ」が愛称の三浦知良をはじめ、武田修宏、北澤豪など名だたる選手が勢ぞろい。試合前に各選手とハイタッチした手の感触が今でも忘れられないほど、貴重な体験となりました。そんな長年お世話になったエディオンスタジアムとは今季でお別れとなり、来季からは「エディオンピースウイング広島」が新本拠地に。交通アクセスが良くなるので、以前にも増して現地での観戦回数が増えそうです。

  • 2023年10月12日号
    マツダ / 吉原 誠 専務執行役員

    今季から、広島ドラゴンフライズのオーナー企業に次ぐスポンサー「ダイヤモンドパートナー」として協賛することになりました。2016年に法人会員になってから、17年にはチームが所有するCXー5のプロモーションカー「HIGHーFIVE」に当社のデザイン本部が装飾を手掛けるなど良好な関係を築いています。
     広島ドラゴンフライズのチームフィロソフィー「GRIT for the moment その一瞬を、その瞬間をあきらめない」は、当社の価値観の一つである「飽くなき挑戦」と通じるものがあります。バスケットボールと車でアプローチは違いますが、同じ志を持つ者同士、協力して広島を盛り上げていきたい。
     昨季は、チーム創設以来初のチャンピオンシップに出場。私はもちろん、ファンであるブースターが大いに盛り上がりました。今季は26年からBリーグプレミアに参入する審査があり、チームや選手の皆さんの懸ける思いも例年以上。当社もブースターの皆さんと同じ気持ちでチーム躍進を願って応援します。
     日本代表として9月から開かれているアジア競技大会にも出場した東京都出身の寺嶋良選手は、東海大学の学生時代から好きだったCXー5をプロ入り後に購入し、広島に来る前から乗ってくれていると聞きました。今季からユニホームの胸部分に着く当社のロゴマークと共に、素晴らしいプレーを見せてほしい。

  • 2023年10月5日号
    NTS / 正法地 紀夫 社長

    ファミリーマートのFC加盟店経営を手掛けており、広本町三丁目店など呉市や広島市などで計10店運営しています。呉市内の3店舗では家庭にある食べきれない食品をお預かりし、自治体やNPOなどを通じて、支援が必要な方に提供する「ファミマフードドライブ」を実施。回収拠点となることで地域の皆さまの社会貢献活動を後押しし、フードロス削減にもつなげたい。
     子どもの頃からサッカーに慣れ親しみ、39歳の時には日本スポーツマスターズで準優勝。どうしても全国制覇したいと、35歳以上でつくる選抜サッカーチーム「広島サーティーズ」の総監督として現在も挑戦を続けています。選手は普段別々のチームに所属しているうえ、仕事とも両立せねばなりません。限られた時間の中で練習を重ね、地域企業などから寄付をいただきながら、満を持して9月16〜19日に福井で行われた全国大会へ。大会前には松井一実広島市長にも激励していただきました。結果はグループ戦で敗退。試合内容は良かっただけに、結果が出ず残念でした。悲願達成は来年以降に持ち越しですね。
     8月24日には、呉市の市体育振興財団が主催し、元サンフレ広島選手の森崎兄弟や駒野さんを招いたサッカー教室にもボランティアとして参加。今後もサッカーで地域を盛り上げたい。

  • 2023年9月28日号
    エンブ・モップ / 大下 高男 社長

    東区牛田新町でオリジナルウエア刺繍(ししゅう)・プリント制作の「ココスタイル」を経営しています。カープ承認のつなぎ販売のほか、ファンのユニホームにメッセージを刺繍するケースが多いです。「これからも健康第一に百歳まで元気に生きてください」など親へのメッセージのほか、赤いユニホームやTシャツの背番号を「60」にした還暦祝いのプレゼントも人気があります。
     妻の両親が中区の中の棚で始めた刺繍店が発祥で、刺繍データプログラム制作会社として1986年創業。法人化し93年に現社名に。アパレルブランドや有名キャラクターの刺繍工場を経営していましたが、アパレル生産の海外移転で、企業や個人向けのオリジナルウエアに方向転換しました。カープ関連では倉義和コーチが現役時代に練習着に背番号を刺繍するため来店されたり、会沢翼捕手のお母さんから応援Tシャツの受注を受けたこともあります。元サンフレの槙野智章さんも友人のTシャツ制作で来店されました。昨夏の甲子園で準優勝した下関国際高校の選手の関係者から記念のタオルなどの注文もありました。広島テレビの「完全カープ主義」のTシャツなど、企業からの受注も多いです。
     近大福山高校時代は卓球部で中国大会に出場。前職のシンコーでは卓球のほか草野球チームに所属。今は娘からもらった津田恒美投手のユニホームを着て、マツダスタジアムの年間指定席に通っています。小学6年の孫のソフトボール応援も楽しみです。

  • 2023年9月21日号
    hitolight / 藤原 恒 共同創業者取締役

    ドローン操縦の国家資格制度に対応した日本無人航空機免許センター(JULC、東京)の広島教習所を4月に開業しました。独立前に空撮などを担当していた前職では島根勤務が長く、8年前の転勤で来広。スキーが好きで、滑る場所の多い広島での暮らしも気に入っています。冬季五輪ではスノボーやモーグルなどを観戦。2022年の北京五輪で6大会連続出場を果たした、広島ガス所属の竹内智香さんは本当にすごいですね。
     私が広島にやってきて一番驚いたのは、市民全体でカープを応援していることです。16年からのリーグ3連覇が記憶に新しく、優勝が決まった直後に私も街に出て、知らない大勢の人たちとにぎやかにハイタッチ。振る舞い酒も当日の特別感を引き上げていました。独立以来、いろいろな人と知り合う機会に恵まれ、何度か一緒にマツダスタジアムへ。皆が同じ対象にのめり込み、仲が深まる。そういう意味でも地元プロ球団の意義は大きいと感じます。
     本業の話をすると、9月に佐賀県であった国民スポーツ大会セーリング競技リハーサル大会の空撮を3社合同で任せていただきました。マツダ親和会ヨット部をはじめ、各チームの勇姿を追尾。10月1日にはワンハートさんが東広島市役所駐車場で開く保護犬猫の譲渡会に協力し、読まれたカルタ札の上にトイドローンを着地させるゲームを催します。多くの人にドローンの良さを知ってもらえるとうれしい。

  • 2023年9月14日号
    The My Way / 清水 真 代表

    中区本通の複合スペース「Salooon!!」内でオーダースーツ専門店を営んでいます。子どもの頃に見たマイケル・ジョーダンのスーパープレイに心を奪われて以来、ずっとバスケットボールに打ち込んでおり、48年ぶりに自力での五輪出場をつかんだ日本代表の快挙に胸が熱くなりました。トム・ホーバス監督は一見厳しいイメージですが、選手一人一人への目標設定がうまく、選手に役割と自信を与えた。それが結果としてチームの結束を強くし、劇的な逆転勝利を手繰り寄せたのでしょう。まさに〝リアルスラムダンク〟と呼ぶにふさわしい戦いぶりでした。
     独立したきっかけもバスケ。選手時代から憧れだった広島ドラゴンフライズの佐古賢一ヘッドコーチと知り合う機会に恵まれ、ぜひスーツを作らせてほしいと懇願。思いが届き、チームのオフィシャルスーツ制作まで務めさせていただくことになり、独り立ちする決意が固まりました。背中を押してもらえた事に大変感謝しています。
     ジョーダンは毎試合後、必ずスーツで取材に対応していました。それには「子どもから憧れの存在として見られるからには、身なりに人一倍気を配らないといけない」という考えがあったそう。今後はドラフラ選手のオフの着こなしのプロデュースなどができればうれしい。最終的な目標は、僕をファッションとバスケの世界に導いてくれたジョーダンに、自身で仕立てたスーツに袖を通してもらうことです。