広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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スポーツ応援談― SPORTS TALK―

広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。

  • 2023年3月23日号
    広島市文化財団 広島サンプラザ / 吉田 純一 主任

    ドゥプレは、広島市内の中小企業の勤労者に非営利で福利厚生をサポートしています。会員と同居家族がカープ、サンフレッチェなどのスポーツ観戦、スポーツ・文化施設、映画館、飲食店などを割引または無料で利用できます。宿泊・人間ドックなどの健康診断の助成、入学、結婚、出産等の給付金や全国ベースのサービスも受けられる。事業所単位で1人入会金500円、月会費1000円で加入でき、2023年2月1日現在で831事業所・3752人が入会しています。
     広島と言えばカープです。特定の大企業をスポンサーとしない市民球団で財政事情が厳しい中、時間と手間をかけながら人づくりに努め、メジャーリーガー4人を輩出する程に実を結んでいる点に共感します。子供の頃は外木場投手や安仁屋投手が好きでした。最近では黒田投手が20億円のオファーを断って帰ってきて、優勝に貢献したことが印象深いです。ドゥプレでは、今シーズンの新井貴浩新監督によるワクワクするカープ戦を土日中心の37試合約2000人分、先行予約しています。多くの会員に参加してもらい楽しんでいただきたいですね。
     昨年度末に市役所を定年退職。小学生の頃は友達と野球やサッカーをしていました。野球は投手を務め、サッカーではベッケンバウアーやペレ選手が当時の憧れ。今後はスポーツセンターで健康増進に励み、リフレッシュをしたいと思っています。

  • 2023年3月16日号
    松田製袋 / 藤川 裕太 社長

    封筒の製袋加工や手提げ袋などの製造販売を営み、昨年10月に社長に就きました。
     廿日市市出身で、実家の近くには大野寮。小学生の頃、登下校中に近くで選手が走っていると噂を聞きつけては、よく見に行っていました。大体は遭遇できませんでしたが。当時から緒方孝市選手のファンで、友達と公園で野球をする時にバッティングフォームをまねていました。
     緒方選手の引退試合はテレビ越しの観戦でしたが、とても記憶に残っています。最終打席は、打った瞬間から全盛期にも劣らぬ全力疾走で駆け抜け、ヘッドスライディングでユニホームを泥だらけにする三塁打。けがに何度も泣かされた40歳の選手の引退試合とは思えないプレーに目頭が熱くなりました。翌年から私は広島を離れて大阪の大学に進学。慣れない環境で心細い中、何度も彼のプレーを思い出して勇気をもらいました。
     一昨年のクリスマスには、家族で安佐動物園に行った時にたまたまやっていたカープのイベントに参加。運良く抽選に当たってサンタの帽子をかぶった遠藤投手と一緒に写真を撮ってもらいました。そのせいで娘は遠藤投手がサンタさんだと思っており、家族で応援しています。
     今季は新井監督の新体制下で、緒方監督以来のカープらしい機動力野球の復活を期待。ハードルを上げず、まずは久しぶりにクライマックスシリーズに進出してほしいです。

  • 2023年3月9日号
    NEWフィールド / 新田 芳樹 社長

    地元の廿日市市で外構・エクステリア工事業を運営。昨年12月に設立したばかりで、社業発展に奔走しています。
     祖父が大の野球好きで、2歳上の兄も地元のチームに入っていたことから、ほかに選択肢はありませんでした。小学2年生時に始め、当時好きだった選手は前田智徳さん。ヒットやホームランを打っても自分が納得できない内容だと満足しない姿勢や、侍のようなたたずまいなど、今も憧れの存在。マツダスタジアムでの引退試合を球場で見られたのは甚大です。
     中学、高校でも白球を追い、廿日市高校硬式野球部では投手を経験。3年時の県の選手権大会は初戦敗退でしたが、ベンチやスタンドの仲間から受けた声援は今も忘れられません。野球を通じて良き友人に出会えたことが何よりの宝物です。社会人となった今も同級生と楽しんだり、OB戦に参加したりと、世代や学年を超えてできた交友関係をこれからも大切にしていきたい。
     今季、特に応援しているのは同郷の中村奨成選手。2017年の夏の甲子園で時の人になって以降、思うような成績を残せておらず、歯がゆいはず。名プレーヤーぞろいの外野手や捕手との1軍レギュラー争いを勝ち抜き、将来はチームの顔になってほしい。
     県民が待ちに待った〝新井カープ〟がいよいよ始動します。若手やベテラン関係なくチャンスを与える方針の下、どんなチームに育つのか。「日本一」の胴上げが待ち遠しい。

  • 2023年3月2日号
    金村建設 / 金村 慎一 社長

    子どもの頃から野球好き。体が弱かく部活に参加はできませんでしたが、高校時代に極真空手で体力づくりに取り組んだ。そのかいあってか最初に勤めた西濃運輸では軟式野球部に所属し、2年間ピッチャーとしてマウンドに立ちました。そのころアマチュア時代の佐々岡前監督の投球を見る機会があり、球のキレに〝プロになる人の球は違う〟と驚かされたものです。
     父の要請で実家の電気通信工事会社へ入り、1993年には今の会社を設立。旧市民球場の年間指定席を取り、社員みんなで観戦に繰り出していました。2000年から4、5年間は本当に苦しい時期で、社員数は3人まで縮小。その後、経営計画を立て直して再起を図りました。私も現場で共に働きながら、当時若かった社員が育ってきたのを感じています。22年9月にはカラー舗装事業を始め、社員を12人から18人に増やして今では10〜70代まで各年代がそろった。新しい顔ぶれでさらなる成長を目指したい。年間指定席はありませんが、昨シーズンは約20回観戦。取引先に誘われ、ベンチの様子が見える三塁側前の方に座れたことも。上司も部下もなく一体で応援していると交流が深まり、仕事への活力にもなります。
     今年は新井カープ誕生1年目。監督の幼少期、夏休みに私の祖母が営むパン屋に来ていたのがちょっとした自慢です。Bクラスから這い上がるスタートラインとしてがむしゃらでフレッシュな野球を期待しています。

  • 2023年2月23日号
    森信建設 / 森信 秀樹 社長

    〝新井カープ〟1年目のシーズン開幕が待ち遠しい。久しぶりに広島市出身の監督で、特に親しみが湧く人が多いはず。ウィズコロナの時代に入り、今季の入場者数制限はないでしょう。連日の大入りが期待できるマツダスタジアムで毎試合、悔いのない采配をしていただきたい。
     妻が熱狂的なファンで、彼女は観戦に誘われると私の夕食づくりを放棄して球場へと飛んでいきます。私ですか。ええ、もちろん笑顔で送り出しますよ。孫を連れて家族総出で観戦に行く際にもカープ応援は妻の役目。私はいわゆる〝イクじい〟と化します。カープが負けた時に「アー!」と声を上げてしまう妻と一緒に、再び「結局、新井は凄かった」という新聞広告を見られる日まで温かく見守りたい。
     ところで、私は国泰寺高校の同窓会長として学校運営協議会委員を務めるほか、広島県の人事委員に選ばれています。公立中学校などで段階的な実施が検討される部活動の地域移行(外部委託)は、教員の長時間労働の解消だけでなく、プロスポーツ選手のセカンドキャリアの受け皿になるのではないでしょうか。引退後の選択肢が広ければプロ入りをためらっていた人材も決断しやすく、全体のレベルが上がる。新しいビジネスが生まれ、経済的な波及も出てくる。もちろんスポーツだけではダメで、親や周囲が「勉強もする」よう言い聞かせるべき。いずれにせよ〝学校依存〟から脱却しなければいけません。

  • 2023年2月16日号
    イノシシヤ / 清水 祥平 社長

    広島大学発ベンチャーとして、2020年4月に事業をスタート。幼児や児童、青年向けに放課後スクールや海外研修など、体験と実践による学びの場を提供しています。
     小学生の頃に野球を始め、ポジションはキャッチャー。大学卒業まで続けましたが、特に印象に残っているのは福岡県立小倉高校3年生の時に監督のつてで実現した九州共立大学との合同練習です。そこには当時大学4年生ですでにプロ注目の選手だったカープの大瀬良投手がおり、監督の計らいで良い球を受けた時の感覚を体験させてもらえることに。6割程度の力で投げてもらいましたが、今までこんなに痛くて力強い球を取ったことがなかったので大変驚きました。球のキレや回転もすごかったですが、加えて印象的だったのはすごく優しかったことです。高校生の自分にとって野球部の大学生はとても怖い存在でしたが、笑顔で話しかけてくれ一気に緊張がほぐれました。その日以来、ずっと大瀬良投手の事が気になっています。欲を言えば、またいつかお会いして球を受けてみたい。
     野球自体が好きなので特定の球団を応援することはあまりありませんが、カープが勝つと広島の街が元気になるのでうれしい。他に注目している選手は同じキャッチャーの中村奨成選手。甲子園の活躍を見て化け物だと思いました。細身なのにあれだけ飛ばすのはすごい。来シーズンこそは1軍に定着できるよう頑張ってもらいたい。

  • 2023年2月9日号
    上万糧食製粉所 / 栗栖 亮輔 専務

    西風新都に本社・工場を置き、きな粉、米粉などの製造を行っている。2021年、サンフレッチェのユース寮の食事に当社の青きな粉や米粉で作ったパン粉「WA-PANKO」を採用していただいたことをきっかけに久しぶりに観戦し、大ファンに。家族全員で応援し、ホーム戦はできる限り生で見ている。今年はエディオンスタジアムのラストイヤーなので、可能なら毎試合見たい。スキッベ監督の指揮下、前線からボールを取りに行く攻撃的なプレーが魅力。試合終盤まで負けていても、最後の5分で逆転してくれるので見応えがある。
     中でも昨年のルヴァンカップの決勝は忘れられない。その前週の天皇杯決勝ではJ2のチーム相手にPK負けを喫していたが、この日は途中まで0対1で負けていたのにアディショナルタイムに2点を返して悲願の初優勝を決めた。涙を流す佐々木キャプテンらの姿を見て胸にこみ上げるものがあった。本当はこの日、会場の国立競技場に行く予定だったが、体調不良により泣く泣くテレビ観戦。今年はJリーグ、天皇・ルヴァン杯の全てで優勝してもらい、その瞬間に立ち会いたい。
     青きな粉の採用が縁で、当時ユースだった棚田遼選手の寮生活に密着する動画のスポンサーに。118万回再生され、広告賞を受けるなど話題になりうれしく思う。棚田選手をはじめ、若手の活躍に期待。これからも製品を通じて選手の体づくりに貢献したい。

  • 2023年2月2日号
    早稲田自動車学園 / 田中 英晴 校長

    1960年創業。当校では、カープのシーズン中は各指導員がまるで評論家のように前日の戦いぶりを話しています。40年以上当校に勤める中で、その光景を見ることが毎シーズンのひそかな楽しみです。
     84年9月16日の巨人戦は忘れもしません。旧広島市民球場で現地観戦。同点で延長戦に入り、泣いても笑っても最後の攻撃となる12回裏、カープの「ミラクル男」と呼ばれた長嶋清幸選手が、あの怪物・江川卓投手からの球を見事にライトスタンドへ。打った瞬間にホームランと分かる、完璧な当たりでした。打球はすさまじく、白球を追いながら一塁へ堂々と歩いて行くその姿は自信にあふれており、記憶に鮮明に残っています。前日も長嶋選手は最終回にホームランを打ち、2試合連続のサヨナラ弾。その年のカープはリーグ優勝し、日本一になりました。
     今は俊足・強肩・巧打の三拍子がそろう野間峻祥(たかよし)選手から目が離せない。
    特に足の速さは抜群で、新井カープの機動力の中心となってほしい。2022年はリーグ5位。いろいろな課題があると思いますが、一番は盗塁数の少なさだと。12球団中最低の26回。リーグトップの阪神の近本選手は一人で30回です。今季からは、かつて二度の盗塁王に輝いた福地元選手がコーチ就任。すぐに結果は出ないと思うが、まずは意識改革から始め、泥臭く、がむしゃらに頑張ってほしい。奮闘を期待しています。

  • 2023年1月26日号
    小原防災工業 / 小原 洋一 社長

    消防や防災設備の構築、点検業として2009年に設立。父がマツダのサッカー部にいた縁で、日本代表の森保監督とはサンフレッチェ時代から交流があります。昨年のW杯での姿が示すように、とにかく人柄が優れている印象。選手はJリーグや海外のクラブで活躍する精鋭たちですから、一つのチームとしてまとめ上げるのは本当に難しいはず。フラットな態度で選手と接し、自分の思いを聞き入れさせる求心力を持った方です。
     サンフレッチェは年間指定席を持っており、予定が空いていれば子どもと一緒に観戦。22年の好成績の要因はスキッベ監督の手腕、特に選手を的確に褒めてモチベーションを上げたことだと思っています。私も社会人までプレー経験があり、現在は少年サッカーの指導に携わるので、指導者がつくる雰囲気は非常に重要と分かります。大きな補強なしであれだけチームが強くなったのは、指揮官が選手の力を引き出したからでしょうね。
     20年からジュニアユースチームのユニホームに当社ロゴを掲出しています。定評のある育成に一層注力し、トップチーム強化につなげてほしいという思いを込めました。彼らは昨年12月の全国大会で準優勝の結果を残してくれ、誇らしいです。
     24年の新スタジアム開業も楽しみ。カープが新球場で一気に盛り上がったように、サンフレも県民一体となって支える風土が醸成できれば。パートナー企業として、微力でも役に立ちたい。

  • 2023年1月19日号
    HS(ヒロタクスポーツ)/ 飯村 敏文 社長

    原田鋼業(現瀬戸内スチール)の卓球部を経て、2004年に卓球教室を開業。22年に法人化し、今夏にはマリーナホップ内から西区観音町に移転予定です。小学校5年生で卓球を始め、回転を掛けたサーブの習得や、ラリーの回数が増える喜びからどんどんのめり込むように。小学校の県大会での優勝をはじめ、高校では1年生時に団体戦で全国制覇を達成。5番手でゲームオールジュースの接戦となりましたが、常に先手を取るという攻めの姿勢で勝利をつかみました。男子ホープスナショナルチームのコーチも務めており、プロを目指す小中学生から生涯スポーツとして親しみたい一般の方まで、老若男女幅広く指導。ジュニア選手の強化へ、21年12月からスポンサー募集活動を始めました。卓球で試合に勝つためには心・技・体に加え、相手の癖などをいち早く見抜くなどの「知」が必要です。対外試合などで全国を巡るほか、合宿やバーベキュー、送別会などの行事も盛りだくさん。競技を通じて明るく、協調性を持った子どもを育てられたらうれしい。
     昨年は3人の日本ランカーが誕生したほか、9月には当スクール卒業生が19歳以下アジアユース選手権のダブルスで優勝。夢は30年までの県内初卓球プロチーム創設です。広島はスポーツ王国でさまざまなスポーツに親しめる反面、卓球は全国的な強豪高校がなく、好選手は県外に出ていってしまう。プロチームを通じて裾野を広げ、広島県の卓球をもっと盛り上げたい。

  • 2023年1月12日号
    中国放送 野球解説者 / 安仁屋 宗八 氏

    原田鋼業(現瀬戸内スチール)の卓球部を経て、2004年に卓球教室を開業。22年に法人化し、今夏にはマリーナホップ内から西区観音町に移転予定です。小学校5年生で卓球を始め、回転を掛けたサーブの習得や、ラリーの回数が増える喜びからどんどんのめり込むように。小学校の県大会での優勝をはじめ、高校では1年生時に団体戦で全国制覇を達成。5番手でゲームオールジュースの接戦となりましたが、常に先手を取るという攻めの姿勢で勝利をつかみました。男子ホープスナショナルチームのコーチも務めており、プロを目指す小中学生から生涯スポーツとして親しみたい一般の方まで、老若男女幅広く指導。ジュニア選手の強化へ、21年12月からスポンサー募集活動を始めました。卓球で試合に勝つためには心・技・体に加え、相手の癖などをいち早く見抜くなどの「知」が必要です。対外試合などで全国を巡るほか、合宿やバーベキュー、送別会などの行事も盛りだくさん。競技を通じて明るく、協調性を持った子どもを育てられたらうれしい。
     昨年は3人の日本ランカーが誕生したほか、9月には当スクール卒業生が19歳以下アジアユース選手権のダブルスで優勝。夢は30年までの県内初卓球プロチーム創設です。広島はスポーツ王国でさまざまなスポーツに親しめる反面、卓球は全国的な強豪高校がなく、好選手は県外に出ていってしまう。プロチームを通じて裾野を広げ、広島県の卓球をもっと盛り上げたい。

  • 2022年12月15日号
    倉本杓子工場 / 倉本 充明 代表

    廿日市市深江に工場を構え、宮島しゃもじや木製料理ベラなどの製造を手掛けています。
     50年以上前の小学5年生時に転校生から誘われたのを機に、サッカーに出会いました。同級生のほとんどが野球に熱中する中、足の速かった私はボールを追っかけ回すのが楽しく、大野中学、廿日市高校で部活に打ち込みました。もちろん当時は国内のプロリーグがなかったので、イングランド・プレミアリーグやドイツ・ブンデスリーガなどを再放送の深夜テレビ番組で見て、世界の名プレーヤーに魅了されていました。
     「広島にサンフレッチェがある」ことは子どもたちにとって大きな影響力があると思います。縁あって20年ほど前から地元小学生チームの指導をしています。華麗なプレーや考え抜かれた戦術など、一流の技術を間近で見られることは何よりもの学び。また、選手としてのステップアップを目指せるジュニア〜ユースの育成環境が県内に整っているのも本当に素晴らしい。これまで3人の教え子がジュニアユースに入りましたが、上の階級に進んだ子はおらず、厳しい世界という現実を身に染みて感じています。
     今季はミヒャエル・スキッベ新体制下でリーグ戦は3位でしたが、トーナメント方式の「天皇杯」で準優勝、「ルヴァンカップ」では優勝し、見事に〝シルバーコレクター〟の汚名を返上。強いサンフレは広島の誇りであり、子どもたちの希望の存在です。諦めず、自分たちの力を信じ、挑み続けることの大切さを教えてくれるサッカー、サンフレッチェが私は大好きです。