広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。

  • 2021年6月17日号
    鉄板焼き どんとこ

    市内で鉄板料理店2店を経営。八丁堀店が2月に12年目、三川町店が5月に5年目を迎えた。主力のステーキは部位ごとに異なる肉卸から仕入れる。鉄板に乗せた網の上で約1時間かけてじっくりと低温で焼き、ジューシーで口の中でとろけるような食感を楽しんでもらう。特に牛ヒレ・シャトーブリアンが人気で、9割以上の客が注文するという。美野由人店主は、
    「魚介や野菜にもこだわる。例えば、アスパラやレンコンは農家を直接訪れて買い付けます。当店を選んでいただくお客さまに喜んでもらうため手間を惜しみません」
     客との距離感を大切にし、常連が6〜7割を占める。鉄板で調理する焼きポテトサラダは開店当初から人気があり、
    「焼いてみたらおいしく思い切ってメニュー化。今では来店時のとりあえずの一品です。コロナの影響を受けていますが、今こそさまざまなことに挑戦し、お客さまに恩返ししたい」
     近く宅配用リュックを背負い料理を届けるサービスを始める。

  • 2021年6月10日号
    お好み焼き 湊商店

    昨年5月にジアウトレット広島(佐伯区)、12月にゆめタウン広島(南区)にオープン。あらかじめ低温スチーム調理したキャベツを使う独自手法で焼き上げる。本来の甘みとうま味を逃さず、蒸らし時間を減らす効果もあり、注文から10分以内と〝地域最速〟の提供を掲げる。ゆめタウン広島店の長谷川聖店長は、
    「提供の早さに驚かれるが作り置きはしない。早くてうまい牛丼屋のように使ってほしい」
     油を使わないヘルシーさも特徴。ソースは適量を薄めに塗り、カキエキスと瀬戸内レモンを調合した独自ソース、激辛ソース、辛子マヨネーズ、ハバネロなどを卓上にそろえ、好みで楽しめるようにする。汁なし担々麺の人気店くにまつのミンチ肉やラー油を使うコラボお好み焼きも。トッピング1品、生ビール含むドリンク1杯付きで1050円コースが人気という。
    「地域のお客さまが大半。コロナの影響を受けるが、着実に常連が増え手応えを感じている」

  • 2021年6月3日号
    宮島鮨まいもん

    九谷焼の器に旬の盛り付けが目にもあでやか。北陸の海の幸が売りの外食チェーン「金沢まいもん寿司」を展開するエムアンドケイが新会社を設立し、瀬戸内の幸と金沢の食文化を融合させた新しいタイプのすし店を宮島口に4月オープンした。原田直幸店長は、
    「金沢直送の白エビや瀬戸内のタイなどネタのうまさが引き立つようシャリに広島の老舗の赤酢を使い、しょう油なしでも堪能していただけます」
     オリーブオイルやバーニャカウダソースを添えるなど、和とイタリアンの融合も斬新で、グルメの舌を喜ばせる。ソムリエ資格もあり、
    「すしに合うワインもお任せ。和食の枠にとらわれず、地元の生産者が作る、知られていない食材も料理を通じて発信したい」
     コースのみ昼3300円、夜8800円。宮島が望める風光明媚な店内で、ゆったりと流れる時間が日常を忘れさせる。

  • 2021年5月27日号
    日本食レストラン 「雅庭」

    シェラトングランドホテル広島7階の日本食レストラン。すし、鉄板焼き、会席の各職人が料理し、すしと鉄板は専用のカウンター席で出来たてを提供。和食を堪能できると外国人にも好評という。ウェスティンホテル東京や銀座の老舗料亭などで約30年経験を積んだ石田洋輝料理長は、
    「『五味』、『五色』に加え、切る・煮る・蒸す・焼く・揚げるの『五法』や、適切な温度や量、サービスを提供する『五適』、視覚や聴覚などの『五覚』を意識したコースを構成しています」
     月替わり会席「雅」(1万1500円)では旬の野菜、魚などを提供する。器や盛り付けのほか、添え野菜の飾り切りも季節ごとに変えるなど、細部までこだわる。
    「コロナ禍でも、料理・サービス・お酒・雰囲気全てに100点を目指すことに変わりはない。食物アレルギーなどに、来店時でも対応しますので安心してご来店ください」

  • 2021年5月20日号
    いち。

    2009年から営む焼き肉店。3月末に中区堀川町から幟町に移転した。正岡豊社長は、
    「コロナ禍で迷いもあったが、『微力ながら広島の街を元気にできれば』と決意。大勢の常連さまからお祝いの花や酒をいただき、頑張ってきて本当によかった」
     地下で〝隠れ家〟感のあった旧店舗に対し、視認性の高い電車通り沿いの2階に入居。常連客用で接待や記念日向きのVIPゾーン、一般客用のカジュアルゾーンに分け、幅広い層の取り込みを目指す。3分に1回空気を入れ替える設備の導入や完全個室の多いつくりに加え、座席間の距離の確保などで感染対策も強化した。
     厳選した高品質の和牛を提供。客に合わせて部位や食べ方を提案し、溶岩石のプレートと網で肉を挟んで焼く挟み焼きなどが人気。コシヒカリは正岡社長が契約農家に出向いて出来栄えを確認している。
    「ホスピタリティの向上に力を入れ、クレド(行動指針)を冊子化。特別なことではないが、お客さまに手紙を送ったり、メッセージを書いたカイロを渡したり、喜んでもらえる方法を常に考えている」

  • 2021年5月13日号
    炉ばた焼 白雪

    肉や魚、野菜など全42種類を1人前450円均一で提供する焼き物専門店。全国的に炉端焼きがはやった1974年に小川達也オーナーの父が開業し、2000年に事業を引き継いだ。
    開業当時の炉端焼き店は日本酒の銘柄名を店名にするのが定番で、昔は関西圏の酒のCMが多く、地酒よりも知名度が高かったことから伊丹の酒「白雪」の名を付けた。
    「小イワシの塩焼きやアナゴのタレ焼きが人気で、春先から夏にかけてはしょうゆを垂らして食べるハマグリのから焼きやサザエのつぼ焼きがお薦めです」
     フェイスブックやインスタグラムなどSNSを活用した宣伝活動にも力を入れる。
    「昔ながらのスタイルで年配の方に懐かしんでもらえ、若い人からは珍しいと喜んでもらえます。パーティションやアルコール消毒に加え、煙が店内にたまらないように強力な換気扇を常時回しているので安心してご来店ください」

  • 2021年4月29日号
    SomeTimes

    グランピングをイメージした明るくアットホームなバー。カウンターやダーツに加え、靴を脱いでくつろげる半個室空間もある。谷本雅貴オーナーは、
    「20代前半の若い方でも気軽にご来店いただけるようノーチャージで敷居を下げる一方、〝ぜいたくな時〟にも寄り添える店を目指しています。そのため20代と40〜50代など、さまざまな世代の交流が生まれる珍しいバーです」
     飲み放題120分2500円。ドリンクは週替わりで世界の珍しいビールなど、100種類以上を取り扱うほか、料理も充実。パスタやフライドポテトに加え、広島県のブランドジビエ「栄肉」を使った「猪モモ塊ステーキ」(1500円)なども提供する。
    「20〜30人の貸し切りにも対応。気の置けない仲間とワイワイ楽しんでもらえたら。5月にはカラオケ付きの離れを計画。レンタルスペースとして将来店を持ちたい方が試験営業するなど、多様な用途を見込んでいます」

  • 2021年4月22日号
    紅茶専科 紅一門

    3月28日、星ビル地階に開店した紅茶専門店。香る紅茶を中心に世界から約100種をそろえる。市内でバー・トップノートも経営する野間真吾オーナーは、
    「紅茶とバー、スイーツのある落ち着ける空間がコンセプトです。香る紅茶はカクテルをテーマにブレンドしたもの。インドネシアやネパールなど珍しい産地の紅茶や世羅町産の和紅茶、健康茶もあります。紅茶を使ったアルコール・ノンアルコールのカクテルもある。お茶の新たな世界を体験してください」
     紅茶の供となるスイーツは、スコーンやフレンチトースト、パンケーキなど全て手作りする。午後2時までのランチセットは、おばんざいやカレー、スープハンバーグなど、紅茶を使用した健康にも配慮したレシピで、紅茶が飲み放題(90分)になる。
    「中心部で遅い時間までお茶ができる店。好みの紅茶や楽しみ方に出合ってほしい」

  • 2021年4月15日号
    三代目まるびや中華

    広島駅南口に近く、レトロな雰囲気が人気の「エキニシ」エリアに2月にオープン。運送業などのセンターユース(中区八丁堀、竹田貴志社長)が新事業で立ち上げた。石丸宏店長は、
    「1、2代目の串揚げ屋から店舗・店名を継ぎ、業態転換。唯一の中華料理店のようで、魅力的な店が並ぶこのエリアを一緒に盛り上げたい」
     これまで30年近く、四川などの中華料理店やホテルなどで腕を振るい、一時は自身の店も構えた。ミンチとニラだけを入れ、肉の食感を楽しめる焼きギョーザ、ゴマでなめらかに仕上げたスープが特徴の担々麺、辛味を抑えて食べやすい石窯マーボー豆腐などを主力に30品以上を提供。1階はカウンター6席、2階は懐かしさを感じる座敷に4人テーブルが2卓、未使用の3階はいずれ隠れ家のように使える部屋に改修予定。
    「大衆的で懐かしい『町中華』を提供する。1人でも気軽に立ち寄れて、落ち着いて過ごしてもらえる店にしたい」

  • 2021年4月8日号
    道草

    3月1日、「花山葵」からリニューアルオープンした。これまで主力の水炊きや鍋に加え、旬のおばんざいや一品料理を充実。カウンターと座席を設け、しゃれた古民家のような内装とした。森口道子店長は、
    「店名のように仕事帰りなどに一人でもふらりと立ち寄っていただき、一日の疲れを癒やしてもらえるような居心地良い店づくりを心掛けます」
     安芸高田市高宮産の廣島赤鶏を使う水炊きはコラーゲンが豊富で、ほかに和牛もつ鍋、もみじ豚のしゃぶしゃぶ、鴨すき、宮島かきの土手鍋(シーズン限定)などをそろえる。いずれも団体利用で人気という。向かいに立地する姉妹店「三年待ち屋 ねバル」でも一押しのとろろを使ったメニューも用意する。とろろよせ鍋は地鶏やもみじ、野菜を詰め込み、独特の食感とヘルシーさが特徴。
    「故郷の農家から直送される島根県産コシヒカリのご飯も自慢です。野菜も島根から定期的に仕入れます。おいしいのひと言が一番の励み。初来店から続けてお見えになったときは喜んでいただけたことが実感でき、うれしいですね」

  • 2021年4月1日号
    伽羅 =GALA=

    2月上旬に開店した。1枚板のカウンターを生かしたレトロな雰囲気のバー。SNSで話題となっている一品や有名店のメニューなど全国の取り寄せグルメを、料理に合う酒と共に提供する。黒田豊オーナーは、
    「店から酒とおいしいさかなを紹介し、お客さまからも旅行先や出張先のグルメの話題などを聞いて、情報交換を楽しみながら交流できる場にしたい」
     店で出す酒はバーテンダーの店長が選んで全国から取り寄せるほか、メニューとの相性や客の希望でカクテルも作る。さかなは、各地で人気のある唐揚げ、サーモン塩辛、ローストビーフなど定評のある品を常時20品程度用意。10日くらいで変える。
    「SNSを積極的に活用しています。外国人観光客にも見てもらい、日本全国のおいしいものに出合えるスポットとして、広島での宿泊増加にも一役買えればと思います」
     店で経験した味を家でも購入できるECサイトの開設も計画する。

  • 2021年3月25日号
    広島の宿 相生

    平和公園すぐそばの純和風旅館。今まで会席料理を4000〜5000円で提供していたが、コロナ禍での利用減を受け、新しい客層を取り込みたいとランチ・テークアウトを1500円で始めた。4月末まで。
    藤堂哲也板長は、
    「3日間白みそに漬け込んでから調理する『銀タラの西京焼き』は家庭では再現できない軟らかさと口どけで自慢の一品。全て手作りし、出来たてを準備します」
     軟らかく炊いた地穴子のほか、大ぶりの鮮魚などがのったちらしずしやカキフライ、豚の生姜焼きなどに加え、ランチには同価格で茶わん蒸し・みそ汁に、食後のコーヒーが付く。
     広島の老舗旅館や料亭などで日本料理に携わり約18年。2018年から現職。常に試食を欠かさず、特に魚介類や野菜などは季節による味の違いを舌で確認しながら、おいしい味付けを心掛ける。
    「旬野菜のユズみそ掛けはかぶやホタルイカなどの旬の素材を彩り豊かに詰めています。花見やお出かけにぜひ。法要などの個別注文も承ります」