広島の経営者がおすすめするグルメやナイトライフのお店を紹介。
JR広島駅ミナモア内で土産販売や周辺市町のプロモーションなどを手掛ける同名の複合店舗に併設されたレストラン。東京のミシュラン一つ星シェフ掛川哲司さんが監修。瀬戸内や広島の食材を使いフレンチ、イタリアン、韓国料理など「まるで旅をするように」多様なジャンルを提供する。
「おすすめは比婆牛ランプ肉の厚切りステーキ。赤身と脂身のバランスが良く、あっさりとした味わいを生かすために、味付けは塩とマスタードだけで提供しています」
「いつも、誰かに会える。瀬戸内を知り、もっと好きになる。」をテーマに、地域を盛り上げている人のピッチイベントを頻繁に開く。最大80人まで対応可能なビュッフェスタイルのパーティープランもあり、大人数での宴会にも使用できる。
「立地が良く、幅広いお客さんがふらっと立ち寄ってくれる。初対面同士が地元の話で盛り上がることも。一度来た人が、特別な日にまた来たいと思える場所にしていきたい」
広電土橋駅から徒歩5分のビル1階で、自家製こうじを使う和食ランチ・弁当を提供する。同所2階で美容室を経営するATO(花田和也社長)が6月3日に開店。11年間、臨床検査技師として働いていた店長が切り盛りする。
「医療現場は、食事の時間も選択肢も少なく、おにぎりだけでさっと済ませるハードな現場。私自身も夜勤で生活リズムが乱れ、肌・体調トラブルに悩み、次第に食と健康を意識し始めました」
子育てを機にこうじに興味を持ち始めた。肌や腸が整い、こうじの効果を身を持って実感したという。一度は医療現場へ復帰したが、その後飲食業に転身し、有名弁当店でも経験を積んだ。
予約制の土鍋ごはんを1食ずつ丁寧に炊いたり、酵素玄米は3日かけてつくる。おかずには、塩・甘酒などの自家製こうじを使った主菜・副菜を、月・週替わりで組み合わせる。
「働く人や子育てママのために、私たちが手間暇と時間をかけ、お客さまにはゆったりと過ごしてもらいたい。病院にも弁当を提供するのが夢です」
三川町交差点近くにある会席料理店。東京や広島の日本料理店で経験を積んだ代表が、焼きガキ、カワハギの薄造り、アナゴの白焼きなど「広島らしさ」を味わえるコース料理(6000〜1万2000円)を振る舞う。3月に南区京橋町から移転した。
「特に、500グラム前後の小鯛をまるごと使う『熟成鯛飯』は2015年の開業当初からの看板メニュー。カツオと昆布だしにしょうゆ、みりんを加えたシンプルな味付けにして、尾頭付きの鯛とコメを一緒に土鍋で炊き上げます。ふたを開けた時の豊潤な香りはたまりません。米の一粒一粒に味がしっかりとしみ込んでおり、途中でだしを加えると二度おいしいですよ」
料理に合うよう、賀茂鶴や三次ワインなどの地酒も充実させる。
「カウンター越しに調理する割烹スタイルの店構えに変わり、今まで以上に食事を楽しまれるお客さまの反応を見られるのがうれしい。味や接客に一層磨きをかけ、地域の人や観光客から長く愛される店に育てていきたい」
住宅街にあるお好み焼き店。県内のすし店などを経て、中区薬研堀にあった人気お好み焼き店「八紘」で4年半修行した店主が、地元で2011年に開業した。
「生まれ育った町で長く愛される店にしたいと、近所で両親が営んでいた喫茶店の屋号を引き継ぎました。ヘラで押さえてキャベツの水分をしっかりと飛ばし、甘みやうま味を閉じ込めるのがポイントで、麺はコレステロールゼロでクセのない『グレープシードオイル』で焼き上げます。ラードよりもパリッとした食感に仕上がり、あっさり味のオリジナルソースとの相性もばっちりですよ」
定番の肉玉そばをはじめ、おろしたてのとろろをキャベツとモヤシの間に入れて大葉を加える「りんご焼」も人気。2年前に全国放送のテレビ番組で紹介されて以降、県外など遠方からの来店客も増えたという。
「当店を愛してくださる方々に喜んでもらえるように、ひたむきにおいしいものをつくり続けていくのみです」
西広島駅すぐそばのスペイン産生ハム専門店。バルセロナの市場にある店舗と同様に店頭には脚つき生ハムが並べられており、対面での生ハム販売は日本で唯一という。飼育方法やえさにこだわったイベリコ豚100%の高級生ハム「ベジョータ」は濃厚な味わいの一方、体温より低い温度で溶ける脂肪のため後味はすっきりしている。
「厳選した生ハムをスペインから直接仕入れ、全国に卸しています。切り立てならではのしっとりとした味わいは格別ですよ」
テイクアウトのほか、スペインラジオが流れるイートインスペースでは人気の生ハム3種食べ比べ、ホットサンドや本場の味が再現されたパエリアやシャンピニオン(マッシュルーム料理)などを提供。店内でフルート演奏会や外国語講座を開くなど、地元の人が集まる場としても活用する。
「西広島駅は広電と鉄道、バスの乗り換え拠点で、まだまだポテンシャルがある。周辺の店とともに地域を盛り上げていきたい」
5月10日に新天地から銀山町に移転オープンした。コの字型にカウンター席が囲むオープンキッチンから瀬戸内海の魚介料理を中心に和食、洋食を幅広く提供する。店で仕込む自家製がんす(850円)は肉厚で食べ応えがあり、思わず酒が進むという。
「料理は全て手作りで提供。肉や魚が一番おいしい状態になるよう下処理など手間暇をかけています。サバのフライをバンズで挟むカツバーガー(950円)は、フレンチなどで使う洋風ソースに和食の調味料を加えた個性あふれる味付けの一品。女性でも食べやすいサイズにしています」
アルコールは味の濃淡や辛口、甘口など客の要望に添えるようビールのほか、日本酒20種、焼酎15種、ナチュラルワイン15種程度を常備する。コース料理(6600円〜)も用意。
「三つの個室では接待のほか、24人までの宴会にも対応します。店名はデレデレが由来の造語。酒や料理だけでなく、調理過程や空間も見て楽しみ、デレデレと酔いしれてほしい」
広島の地酒や地物料理を中心に提供。今年2月で25年目を迎えた。清酒(650円〜)は定番約20種、季節限定15〜20種を常備。旬の食材を生かし、酒に合う献立を用意する。
「これから9月頃まで県産ハモ(1200円〜)が一押しです。定番の湯引き梅肉しょうゆ添えのほか、サクサクの衣も楽しめるカツの山椒添え、ハモと大ぶりのなめこの新しい食感が楽しめるアヒージョを用意しています」
そのほか、泉州水なすとトマトのカプレーゼ(800円)は自家製カッテージチーズ、バジルソースとみずみずしい野菜の相性が抜群という。また食事を気兼ねなく楽しんでもらうため、サービスにも気を配る。
「店の規模に対して余力がある7〜8人のスタッフを毎日配置。人件費はかかりますが、お客さまを待たせない工夫です。また配膳順、言葉遣い、笑顔といった接客の基礎もしっかりと指導。大切な接待でも安心して使えるよう努めています。いつ誰と来ても間違いない店として楽しんでほしい」
店主の病気のため、昨年に閉店したお好み焼き店「YU―SUN(ユーサン)」の経営を引き継ぎ、1月に屋号を変えてオープンした。
「優しく職人かたぎな前店主の人柄にほれ、20代の頃から通っていた大好きな店を守りたい一心で、20数年勤めた運送会社を退職。知人が営むお好み焼き店の冨士山(西区)とゆりちゃん(安佐南区)でイロハを学んだ。キャベツの甘みを引き出す切り方など、2店の良いところを採り入れている」
看板メニューはユーサンでも人気だった「お好み焼きグラタン」(1300円)。グラタンをイメージし、肉玉うどんにホワイトソースなどを入れる。今春からサルサソースをかけるメキシカンな肉玉そばも始めた。砂ズリとニンニクの芽、みそホルモンなど鉄板焼きもそろえ、夜は酒を楽しみながらゆっくり過ごす客が多い。
「活気にあふれ、ふらっと気軽に入れる店が理想。富山や鹿児島からのリピーターもおり、今後もできる限り毎日営業してファンをつくりたい」
茶懐石の様式を取り入れた日本料理を提供する。5月5日、中区新天地から移転オープンした。面積を3倍ほどに拡張し、細長いエントランスを抜けた先にカウンター4席と2人・6人用の個室を設けた。
「個室が増えたことで、祝い事や接待にも利用してもらいやすくなった」
岡山と京都の日本料理店で修業し、2017年に独立。野菜は京都の農家から直接仕入れるなど食材選びにこだわり、味付けは薄味で質素に仕上げる。茶釜を据え、締めは抹茶と和菓子を楽しんでもらう。出張で茶事への料理提供に応じる。自身も京都で茶道の手習いを始め、今も稽古を続ける。
「とにかく真面目に、こつこつと。京都での修行時に厳しく教わった。料理だけでなく、掃除や人付き合いを含めて、今もその教えを信条にしている」
市内では珍しく、ハラル(イスラム教徒向け)、ビーガン(完全菜食主義者)に対応し定期的に来店がある。対応できる店が限られるため、インバウンド向けの情報発信に力を入れる。
4月に15周年を迎えた完全会員制のバーで、家と職場を結ぶ「居心地の良い第三の場所」がコンセプト。店内には三つのスペースがあり、ゆったり飲めるバーカウンターではビールやカクテルに加え、スコッチを中心に70種類以上のウイスキーを取りそろえ、女性スタッフがもてなす。掘りごたつ風のソファ席がある流川最大級のルーフトップテラス(最大30人収容)では予約制でBBQなども用意。世界の有名ゴルフコースを100カ所以上備えたシミュレーションゴルフを楽しめるスペースもある。
「扉の解錠に顔認証システムを導入するなど、設備やおもてなしで特別な空間づくりに努めています。会員さまは経営者や上場企業の支店長などが大半。お一人さまから、気の合う仲間同士などといった団体利用まで、特別な夜を演出します」
常連が多く通うという系列店の「UNICO」は5月20日の21周年にあたり、19〜22日に周年イベントを開催する。
貝好きが集まるカウンター6席のすし店。注文を受けて殻を割るため鮮度は抜群。歯ごたえの良さや、種類ごとに異なる香りも楽しめる。春は年間を通じて種類が最も豊富な季節で、常時13種類ほどを扱う。
「仕込みの時に殻は割っておくのが通常。直前に割ると手間はかかるが、最高の状態で貝を楽しんでもらえる。貝専門を掲げる店でも、これだけの品数と鮮度を保つのは珍しいと思う」
流通量の少ないオオミゾ貝や北海道産の特大ホタテ貝「潤帆(じゅんほ)」などが旬を迎える。殻で流通しにくいトリ貝も5月から仕入れが始まる。ホタテは薄切りせずに提供するなど食べ応えにもこだわる。常連からは〝貝を食らう〟と評されるほどだ。
「まずその見た目の豪快さに驚かれることも多い。北海道や日本海側などの生産者を直接訪ね歩き、仕入れルートを開拓してきて今がある。首都圏を含めた県外からの常連客も多い」
4月から、午後3時以降は要望の多かったアルコールの提供を始めた。
ベーカリーショップのアロフト(呉市)が昨年11月にオープンした中華料理店。牛肉とピーマンの細切り炒め、小エビのチリソース煮、マーボー豆腐といった家庭的なAコース(5000円)や、気仙沼産フカヒレの姿煮、牛サーロインの四川唐辛子炒め、スモークダックなどのぜいたくなCコース(1万円)などを提供する。
「人気メニューは、しびれる辛さがやみつきになるマーボー豆腐。香り付けには本場・四川省産の唐辛子や山椒を、辛さはトウバンジャンを惜しみなく使うことで引き立てます。中には顔の汗が止まらなくなるお客さまも。辛党の方にはさらに激辛にもできますので、ぜひチャレンジしてほしい」
同所に以前あった呉四川飯店の常連客も訪れるという。好評の声がある一方、愛のある厳しい意見も耳にすることがあるとか。
「長年にわたり地元の方に支持されてきた同店の味に近づけるという方法もありますが、新たな味で愛される店を目指したい」