広島の経営者、注目のビジネスパーソンの「お気に入りのスポーツ」チームを紹介。
リーグ初優勝した1975年に広島市佐伯区で生まれ、親戚が山本浩二さんと縁があったため、幼い頃からカープが大好き。東京を拠点に、放送作家として全国放送のテレビ番組を手掛け、2014年からは広島ホームテレビの番組『鯉のはなシアター』を制作しています。県民にもっと球団の魅力を知ってもらいたいという思いで、企画から構成、司会まで務め、選手や球団と関わりのある人たちなどの知られざるエピソードを深掘り。「カープが一層好きになった」と反響があったとき、大きなやりがいを感じます。
テレビ朝日で監修として携わった「アメトーーク」の12年の「広島カープ芸人」放送回は印象深い。「カープ女子」という流行語が生まれ、球団人気を全国区に押し上げる一大ムーブメントが起きました。ビジター球場にも多くのファンが詰めかけてチームを後押ししたことが、25年ぶりの優勝やリーグ3連覇を成し遂げる要因の一つになったと思います。こうしたブームの継続へ、メディアに関わる立場として情報を発信し続けることが使命です。
20年12月には新たな領域に挑戦しようと、コンビ間の格差や闇営業問題など芸人が抱える葛藤をテーマにした青春小説デビュー作「三人」を出版。作家として一層活動の幅を広げたい。
今季は、引退した石原慶幸さんの意志を継いで「扇の要」の役割を担う會澤翼捕手に注目しています。低迷するチームをまとめ、佐々岡監督を「日本一の男」にしてほしい。広島の元気にはカープが欠かせません。共に応援しましょう。
子ども向けスポーツ教室を運営しており、広島では野球、サッカー、バスケットボール、テニスなど6種類、計3000人をお預かりしています。当社はいわゆる勝利至上主義や技術に特化した指導ではなく、認めて、褒めて、励まし、勇気づける方針で、自立心、協調性などの非認知能力や人間力向上を目指します。
私は江田島市出身で学生時代からサッカー一筋。中学時代は部員数8人でしたが、皆実高校に進学して部員数100人以上に。指導者も約5人おり、中学時代と打って変わった充実の環境に驚いたものです。比治山大学時代もサッカー部に入りましたが、目的意識の低いチームでした。1年生の終盤にはキャプテンとなり、部の立て直しに奮闘。一時は3人まで減った部員数も必死の呼びかけで20人に増やし、学長に掛け合ってサンフレッチェ広島のコーチに指導を嘆願。なんとか再建でき、この部は、大学リーグ2部で優勝するチームにもなりました。スポーツの指導者となり、多くの子どもたちに充実した環境で思う存分スポーツを楽しんでもらいたいと、当社に入社。今後は当スクールを通じて興味を持った子どもたちに、広島のプロ球団の試合を、もっと気軽に楽しめるような仕掛けをしたい。
当社は近年、福岡ソフトバンクホークスなどプロ野球4球団と野球スクール事業で提携。指導者の接し方で、その競技の好き嫌いが決まります。サッカーやバスケと比べて、「野球は厳しそう」と敬遠している子は多い。野球競技人口の拡大へ、カープ球団と一緒に何か取り組めたらうれしいですね。
昨年の春先に広島ドラゴンフライズの浦伸嘉社長とスタッフの方が廿日市商工会議所に来所され、いろいろお話を伺ったのがきっかけで、興味を持ちファンになりました。同チームのモチーフは宮島に生息している絶滅危惧種のミヤジマトンボ。シーズン開始前にはスタッフや選手が厳島神社に必勝祈願に行くなど、廿日市市にゆかりのあるチームです。同じ地で事業を営む者として、ぜひ強いチームになっていただきたいと、同年にパートナー企業になりました。今後、さまざまな面から協力したいと思っています。
私自身、中学・高校時代にバスケ部に所属。あまり強いチームではなかったのですが、日々の練習の中で培ったチームワークは今でも宝物です。
チーム全員を応援していますが、特に朝山正悟選手は39歳という年齢にも関わらず、ここぞという時にファインプレーを見せてくれ、勇気をもらいます。また、トーマス・ケネディ選手のアグレッシブなプレーにいつも魅了されています。
昨年はコロナ禍もあり、3回しか観戦できませんでしたが、少なくとも毎月一回は見に行きたい。社員にも応援してほしいとの思いで、チケットを準備して配っています。現在の順位は振るいませんが、選手の成長やスタッフの指導でまだまだ良い戦いができると思います。昨年11月にはケネディ選手の帰化が承認されたので、今後強力な外国籍選手が入り、チームを引っ張っていってくれると期待しています。いつかB1でも優勝し、子どもやファンに夢を与えてほしい。
米ミズーリ州の出身です。賃貸仲介の国際チームに所属し、外国人のお客さまのお部屋探しを支援しています。
来日のきっかけはカープでした。2013年から2年間、2軍で外国人選手の通訳を務めました。監督やコーチ、日本人選手との間で、それぞれの言葉を訳し伝えます。ときには言い合いに立ち会ったことも。私がどう訳すかでニュアンスが異なり、その後の関係性に大きく影響するため、本当に気を使いながら言葉を選んでいましたね。あるとき、共に早口の外国人と日本人選手と3人で焼き肉へ。私は食べたことのない高級肉に期待して行ったのですが、2人の言葉を訳すだけで必死。すごく盛り上がり、役目を果たしましたが、私は水を飲む暇もないほど。良い思い出です。
通訳以外にも米国大リーグを参考に、新たなグッズを提案し採用された商品もあります。キャッチフレーズ「STRINKIN’BACK!!逆襲」や、「剣砥挑来−RALLYING TO ATTACK!」の英語は、私の提案を採用してもらいました。
カープは離れましたが、日本人女性と結婚し、そのまま日本に残ることにしました。今は毎年のマツダスタジアムでのスポンサードゲームをはじめ、グループの鷹の巣ゴルフクラブで開かれる選手会ゴルフなどで、球団の懐かしい方と仕事で交流する機会があり、ありがたいです。
昨年は来日した外国人選手らもコロナ禍に振り回されて活躍が制限され、もどかしかったのでは。早く選手とファンが気軽に交流できるようになってほしいですね。
1月13日、サンフレッチェ広島と包括連携協定を結びました。これまでもインターンシップやキャリア教育、カリキュラム面での連携実績があるほか、自ら課題を見つけて解決できる人材を目指す「興動館プロジェクト」の一環でスポーツを通じた地域活性化に取り組んでいます。学生の成長に大きなプラスとなっているようです。
昨年11月には「サンフレフェスタ2020」を開催。子どもたちにサンフレの魅力を知ってもらうとともに、新型コロナに負けずに広島のまちを元気づけたいと、学生たちが企画しました。今後は、学生が選手から人間性や努力する大切さを学べる機会などを検討。卒業生も集めてスタジアムを紫一色に染めるプロジェクトもいつか実現したい。さまざまな可能性があり、楽しみです。
サンフレの仙田信吾社長から女子プロチームを結成して今秋開幕のウィーリーグに参戦すると伺い、お役に立ちたいという気持ちが一層強くなりました。当大学のフットボールパークを練習場所として提供することになり、学生にとっても自分の大学でプロが活動することは誇らしいでしょう。サンフレにはもともと女子チームがなく、まさにゼロからの挑戦。〝ゼロから立ち上げる興動人〟を目指す学生には、チームの勇姿から学んでもらいたい。新たな挑戦には「天の時、地の利、人の和」が必要ですが、チーム結成と開幕のタイミング、練習場の確保、仙田社長の人脈に加えて日本代表クラスの選手が多く集まったことなど、新チームには全てそろっていると思います。優勝をお祈りします。
広島県が2020年4月に県庁内に設置し、県内市町の「わがまちスポーツ」推進、スポーツ情報の戦略的発信、スポーツネットワークの構築などに取り組んでいます。20年度は新型コロナの影響でイベントなどが延期になりましたが、府中市でものづくり技術とスポーツを融合したブランド化を図り、ゼロハンカー大会の継続開催をサポート。北広島町のスポーツコミッション設立、福山市の新アリーナを拠点にしたスケートボードやボルダリングなどの振興を支援しています。12月には柔道の日本代表監督の井上康生さんらを招き、スポーツミーティングを開きました。
熊本市出身で、濟々黌高校時代は野球部で、カープの古葉竹識元監督の後輩です。大阪外国語大学を卒業し、ブリヂストンスポーツ、同USAで勤務。スポーツマネジメント会社を経て、サッカーの本田圭佑選手の所属事務所HONDA ESTILOに入社し、本田氏のマネージャーや広告セールスを担当。本田氏が経営に携わったオーストリアのSVホルンのCEO兼副会長も務めました。2018年に当時のオーナーの誘いで、プロバスケットボール・ライジングゼファーフクオカの社長に就任。19年に熊本の独立プロ野球球団KPB Project社長に就き、九州独立プロリーグ開幕の準備もしています。
スポーツには地域を元気にする力があります。広島にはトップチームが多く、マイナー競技のチームもある。これまでの経験を生かし、スポーツのネットワークづくりやビジネス化支援に貢献したいですね。
2020年11月から、JCI東広島の新たな取り組みとして、広島大学スポーツセンターと共同でスポーツ体験教室の動画をユーチューブ配信する「未来のアスリート発掘事業」を展開しました。ゲームやインターネットが普及し、体を動かして遊ぶ機会が減少する中、少しでもスポーツと触れ合う機会を提供しようと前任の木村優一理事長が発案。今も同スポーツセンターのHPで閲覧できます。
高校、大学とバスケットを経験しましたが、スポーツを通じて勉強だけでは得られないコミュニケーションやチームワークなどを学ぶ事ができました。健康面でも重要ですが、特に子どもたちがスポーツを始めるきっかけは親の影響が大きいように思います。例えば親が社会人になってもサッカーを続けていれば、自然と子どももサッカーに触れる時間が増えます。本事業では大学生が球技や柔道、合気道、馬術など10種目を紹介し、特別な器具がなくてもできる基礎運動や応用練習を説明しています。普段スポーツに触れる機会が少ない人でも、気軽に視聴してもらいスポーツに取り組むきっかけにしてほしい。
県内には野球やサッカー、バスケットなど多くのプロチームがあります。野球では鈴木誠也選手や森下暢仁投手に今後も活躍してもらい、地元を盛り上げてもらいたい。また、県内には数多くのゴルフ場があり、プロゴルファーも多数輩出しています。特に賀茂CC出身の平本穏プロのツアー初優勝に期待しています。キャディー育成ツアーなどスポーツと観光をセットにした企画ができれば面白いですね。
小学生の頃から野球好きで、スポーツに携わりたいとアナウンサーを志望。入社して8年、カープの25年ぶりのリーグ優勝で、ビールかけを中継するなど、貴重な機会に恵まれています。一番の思い出は、2018年のCSファイナルステージ2戦目、新井貴浩さんが同点タイムリー、菊池涼介選手が逆転ホームランを放ち、日本シリーズへの王手を決めた試合。二人がヒーローインタビューに登壇し、私がインタビュアーを担当。明日への意気込みはと聞き、新井さんが「家族一丸で頑張りたいと思います」と答えた瞬間、スタジアム全体が歓喜に満ち、今までにない一体感が湧きました。結果、引退前の最後のヒーローインタビューになったのですが、新井さんの言葉を機にカープは〝家族〟と表現されるように。新人選手の入団会見にも圧倒されます。当時18歳の坂倉将吾選手は「四季折々の季節を感じながら生活しています」と話していました。入団してすぐの取材の際にも、帽子をとり報道陣一人一人に丁寧に頭を下げてあいさつ。高校を卒業したばかりとは思えない受け答えやたたずまいに、将来ビッグな選手になると大きな期待感を持ちました。
今季のカープの見どころは大瀬良大地選手を中心とした、豊富なピッチャー陣。互いが切磋琢磨(せっさたくま)し、カープらしい「守り勝つ」野球ができるのではと楽しみです。コロナ禍でファンが球場に足を運ぶ機会が少なくなっている中、テレビを通して野球の面白さ、カープの魅力を届けたい。県民の元気の源カープ、目指せV奪回。いつかは実況で優勝の瞬間に立ち会いたい。